グランドジョラス北壁 中公文庫BIBLIO

小西政継

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122040175
ISBN 10 : 4122040175
フォーマット
出版社
発行年月
2002年04月
日本
追加情報
:
16cm,235p

内容詳細

アルプス三大北壁の中で最も困難といわれている垂壁に、日本人として初めて挑んだ厳冬期の記録。大寒波襲来の中で食料が尽き、凍傷に冒された六人の男たちの生への脱出となった苦闘の十一日間を綴る。

目次 : 勇敢なる男たち/ 紺碧の空の下で/ 凍てついた北壁/ 生への六日間/ ベッドの中で/ 付録・北壁研究ノート

【著者紹介】
小西政継 : 1938‐1996。東京に生まれる。昭和32年、山岳同志会に入会。42年、冬期マッターホルン北壁の、46年、冬期グランドジョラス北壁の登攀に成功する。さらに51年には、ヒマラヤ、ジャヌー北壁の初登攀を全員登頂と無酸素で飾る。59年、アウトドア用品の企画会社クリエイター9000を設立。平成8年9月30日、ネパールのマナスル登頂後、下山途中に遭難し、10月1日より消息を絶つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ichiro-k さん

    マロリーが「なぜ山に登るのか?」という記者の質問に「そこに山があるからだ」と適当に答えたそうだ。山なんかに興味のカケラもない記者や新聞読者にどう答えようが「山の魅せられた者」の気持ちは伝わらないのだから、マロリーの対応が正しい。著者と植村直己の著書には、表現に当事者ならではのリアリ感があり、その上表現文章が素直で上手。因みに、著者の登攀には直接関係のない「タバコを吸っている時の心境」や「他の登攀仲間の様子」もリアルに描かれていて、下山時の様子やその後の顛末も書かれていている。私自身の低レベルの山行の記憶は

  • mahiro さん

    アルプス三大北壁グランドジョラス難関ルート、ウォーカー稜に登頂成功した時の記録。序章の凍傷の足指切断の描写でめげかけたが、アルプス諸峰登攀の歴史や著者のアルピニストとしての情熱自分にも他者にも厳しい生き方などに惹かれた。前半は楽しく後半は地獄のウォーカー稜攻撃、絶壁を登り振り子トラバースや腰掛け程度のテラスでのビバーク予想外の大吹雪など手に汗握る気持ちで読み進んだ、遭難寸前の状態で登頂成功するも凍傷により全足指の切断、それでも次の山を目指す懲りない奴ら、著者も共に登った植村直己氏も最後は遭難で命を落とした

  • チョモ さん

    両足指切断の施術シーンから始まる本作。冒頭に負けず劣らず本編も生々しい。困難と言われたグランドジョラス北壁の冬季登攀に、著者は命を賭して仲間達と挑んだ。専門用語は完全に流し読みながら、本書から伝わってきたのは山男達の絆と闘志、そして臨場感。悪天候の中、己が身を犠牲にしても登攀を成功させた著者達に尊敬の念を禁じえません。著者も解説の植村氏も、既にこの世の人ではないが、後の世代の登山家達は今もアルプスに挑んでいる。何故挑戦を繰り返すのか。軟弱モノの自分には決して理解出来ない答えは、彼らの胸の内にあるのだろう。

  • つちのこ さん

    1980年頃、中公文庫の旧版で読了。これを読むまで、植村直己がこのチームに参加していたことを知らなかった。寒さにはめっぽう強いが登攀が苦手な植村をサポートする著者の強さに何よりも感動する。その結果、凍傷という代償は大きかったが、小西の類まれなリーダーシップと名文家としての印象を更に高めてくれた一冊になった。

  • ふたば@気合いは、心を込めて準備中 さん

    言葉にならない。というか、どんな言葉で書いても違うような気がする。 信頼できる仲間って素晴らしい。なんかこんな青臭い表現しかできない。悔しい。

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人物・団体紹介

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小西政継

1938年、東京生まれ。18歳で山学同志会に入会。以後、国内・外で先鋭的な登攀活動を続け、冬期マッターホルン北壁第3登、冬期グランドジョラス北壁第3登、ジャヌー北壁初登、カンチェンジュンガ北壁等、時代の先端をゆく登攀の数々を記録する。また、日本山岳協会主催のチョゴリ(K2)北稜隊に登攀隊長として参加

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