鉱山のビッグバンド

小田豊二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560092606
ISBN 10 : 4560092605
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
追加情報
:
253p;20

内容詳細

かつて東洋一といわれた三井金属神岡鉱山に誕生した、奇跡の音楽集団「神岡マイン・ニュー・アンサンブル」。廃墟の風景から聞こえてくる「昭和」のドキュメント。

目次 : 序章 カミオカンデ/ 第1章 夢か、栃洞/ 第2章 孤高の人/ 第3章 人生のスラローム/ 第4章 あんちゃん/ 第5章 合同結婚式/ 第6章 乙女の祈り/ 第7章 天空のダンスパーティー/ 第8章 哀しきサキソフォン/ 終章 光と影

【著者紹介】
小田豊二 : 昭和20年旧満洲ハルビン市生まれ。早稲田大学第一政治経済学部卒業。出版社・デザイン会社勤務を経て、故井上ひさし率いる劇団「こまつ座」創立に参加。機関誌「the座」元編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アヴォカド さん

    ビッグバンドのサウンドが、頭の中で鳴り響くよ。鉱山での重労働のあと各々でまた全体でも練習して厳しく音楽を作りあげ、クリスマスパーティやコンクールなどのここぞという時に白いスーツでバシッと決める。生まれ育った環境や時代、夢、仕事、怪我、日々の練習、恋愛…というそれぞれの人生が鳴り響く。これ映画に出来そう!したい!と思いながら読み進めると、最後になって、光だけでなく影についても言及され、筆の真摯を感じる。かつての栄華はなく今はもう寂れた静かな風景。でもそこには人々の喜びや情熱が確かにあったことが伝わってくる。

  • kawa さん

    かつて東洋一の鉱山として栄え、その抗内の最前線で泥まみれになって働いていた鉱夫たちによって結成されていた、素晴らしいビックバンドを追うドキュメンタリー。舞台は、私の街から安房峠を越えて北陸方面に向かう途中にある神岡という風光明媚な山間いの街。個人的にも何度も通過し、何か気になるところだったのだが、戦後の昭和の光芒のドラマが、その場所にあったことを本書で初めて知る。最盛期のバンドの様子が眼前に蘇るよう。

  • takao さん

    カミオカンデの神岡鉱山からカドミウムが流れ、イタイイタイ病の原因となった。その頃、鉱山にはビッグバンドがあった。

  • はつか さん

    街の栄枯盛衰を彩った「神岡マイン・ニュー・アンサンブル」を軸に描かれる昭和史。鉱山とビッグバンド。死と隣り合わせの仕事とジャズの小気味良さが絡み合っていく。聴けるものならな聴いてみたかったその演奏。そして、最後に影を落としたイタイイタイ病についても触れてあるところに感服。光が当たれば影ができる。フィクションを読むことが多くて、数年に1本くらいしかこの手の本を読まないのですが、大当たり。歯応えがあったので読むのに時間はかかったけれど、その分ゆっくりと味わえたかな?

  • toshokan-no-hito さん

    戦後の一時期、都会から遠く離れた山岳地帯の鉱山に、東京並みの設備と繁栄を誇った街があった。都会でも稀なカラーテレビや水洗トイレが社宅に揃っていた。商店街も学校も映画館もあり一時期は四千人を超す人びとがここに暮らしていた。そしてその鉱山にはなんと炭坑夫や鉱山の職員が演奏するビッグバンドが存在した。もうこれだけで読みたくなってしまうこと請け合い。とりあえず今年のベスト3最有力候補。

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