歴史学者と読む高校世界史 教科書記述の舞台裏

小澤実

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326248483
ISBN 10 : 4326248483
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
261p;20

内容詳細

高校世界史と大学の歴史学は別物!?歴史学者を中心に、元教科書調査官、高校教員といった執筆陣が、高校世界史教科書の記述を吟味し、制作の舞台裏を明かす。

目次 : 第1部 高校世界史教科書記述の再検討(一) オリエントからアメリカへ(高校世界史教科書の古代イスラエル史記述/ 古代と近代の影としての中世ヨーロッパ/ 高校世界史教科書の中・東欧記述 ほか)/ 第2部 高校世界史教科書記述の再検討(二) イスラームとアジア(高校世界史とイスラーム史/ 高校世界史における日中関係/ 高校世界史教科書と東南アジア ほか)/ 第3部 高校世界史教科書の制作と利用(「世界史」教科書の出発/ 世界史教科書と教科書検定制度/ 官立高等学校「歴史」入学試験にみる「関係史」―その変遷と拡大 ほか)

【著者紹介】
長谷川修一 : 1971年生まれ。立教大学文学部准教授

小沢実 : 1973年生まれ。立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かんがく さん

    歴史総合が新設されることが決まり高大連携が重視される現在、歴史研究者による高校世界史教科書の読解。東アジア、イスラーム、アメリカなどのそれぞれの専門家が教科書記述の問題点を指摘する章や、教科書検定の検査官がシステムを紹介する章など、どれも興味深い内容だった。高校教員として、教科書を無批判に受け入れるのではなく、最新の研究にもアクセスしていくことが重要であると再認識した。

  • さとうしん さん

    各分野の研究者が高校世界史の記述の問題点や変遷を追うという内容かと思いきや(当然そういう話も多く盛り込まれているのだが)、教科書を執筆する立場や入試問題を作る側からの見方 教科書を検定する側の言い分、教科書を採択する側である高校教員による「現場」からの言い分も収めており、「ここが変わった歴史教科書」式の類書と比べて厚みのある内容となっている。

  • shizuca さん

    教科書ってそうなっているのかー。旧約聖書の内容書いてあるってことは,日本書紀や古事記にしか記載がないことを日本以外の海外の教科書が史実として記載しているのと同じことだよね。それは待った!とても興味深い内容で,教科書のシェアについても参考になった。高校のときは山川の教科書だったので、他の出版社の教科書も読んでみたいと思った。

  • みずたまり さん

    各分野の歴史研究が深化していくなかで、世界史教科書にもその成果が反映されていくことが望まれるが、なかなかそうはならないのが現状。記述内容があまり変化しない教科書のシェアが最も大きく、多くの大学がそのシェアの大きい教科書を参考に入試問題を作成し、高校現場ではその教科書を採用する傾向にある。一方、入試問題を果敢に変革している大学、最新の研究成果を積極的に取り入れようと研鑽している高校教員、新しい視点での教科書編纂に力を入れている教科書会社があり、その各々が連携しようとする動きもあることも忘れてはいけない。

  • 夕波千鳥 さん

    教科書検定の舞台裏や各校の教科書採択事情なども整理されていて興味深い。最新の研究動向と食い違うことを知っていながら、大学受験対応のために某社の某教科書を採択し続ける多くの高校。大変残念である。 設置当初の世界史が単元学習で、参考文献を教科書が示し、探究中心だったことも驚いた。当時は一番人気の科目だったそうだ。今一度、初心に帰ってほしい。 戦前の西洋史・東洋史の試験問題が論述形式なのも、今となっては良いところとして立ち返るべきではないか。

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