都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る 講談社選書メチエ

小泉龍人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062586238
ISBN 10 : 4062586231
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;19

内容詳細

「都市の起源」は、「人類の起源」「農業の起源」と並ぶ、世界の考古学の「三大テーマ」のひとつである。「世界最古の都市」はどこなのか。そもそも都市とは何なのか。そして、なぜ西アジアに最初の都市が誕生したのか。大規模な集落に住んだ人々が、「よそ者」の流入を契機として安心と快適さを求め、そこに格差と争いが生じる過程を、メソポタミアのウルクや、シリアのハブーバ・カビーラ南など重要遺跡の発掘調査と、最新の研究成果をもとに解く。

目次 : 序章 二つの「世界最古」の都市―神と銀の街/ 第1章 川、墓、神殿―自然環境と祭祀儀礼/ 第2章 「よそ者」との共存―街並みの変貌/ 第3章 安心と快適さの追求―都市的集落から都市へ/ 第4章 人と人をつなぐ―「都市化」の拡散/ 第5章 神を頂点とした秩序―都市の「陰」の部分/ 終章 都市と権力―国家的な組織による秩序の維持

【著者紹介】
小泉龍人 : 1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。早稲田大学、明治大学、日本大学等で講師、国士舘大学イラク古代文化研究所で共同研究員。専門は、西アジア考古学、比較都市論、古代ワイン。1998年に日本オリエント学会第二〇回奨励賞受賞。2015年には、国立科学博物館の特別展「ワイン展」の学術協力、図録執筆・展示に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • absinthe さん

    面白い。淡々とした描写だが発掘している姿、当時の都市の様子、生活する人の様子などが目に浮かんでくる気がする。私情を排した冷静な描写だからだろう。欲を言えば著者の個人的な主観「ここが面白いんだよ〜」をもっと読みたかった。

  • 月をみるもの さん

    戦乱でイラクを掘れなくなった考古学者たちはシリアを目指し、そこも安全ではなくなった今はクルドの支配地域に移っている、、、というのが2016年のあとがき。 クルディスタンも戦乱に巻き込まれたら、次はどこに行くのだろう。。人類史において、この地域で最初に始まった戦争は7000年経ってもなくならない。

  • 小鈴 さん

    この魅惑的なタイトルから都市論を期待してしまい、やや肩透かしにあったが、西アジア(メソポタミア)の最古の都市(都市の誕生)から、各都市の成立、領域国家への統一の過程を考古学的データから押さえる地道な作業は大変貴重だ。同じ埋葬、鍵のない倉から、副葬品の格差や鍵のある倉へ。鍵のある倉ができたあたりから、よそ者との共存がはじまる。分業化、社会階層化、文字の発明、貨幣の成立など論ではなく事実として見る興味深さ。でも、やはりそこから都市論を展開してくれなきゃ考古学者以外に面白さが伝わらないと思うんです。ドンッ

  • スプリント さん

    都市の起源を西アジアの考古学見地から論じた本です。 豊かさ、快適さへの欲求から集落の規模が拡大し、よそ者の流入や外敵からの防御の必要性などから徐々に都市が形どられていく過程が説明されています。

  • どら猫さとっち さん

    この世界で、都市はどうやって作られたか。そしてそこで暮らす人たちに、どのようなメリット/デメリットを与えたのか。本書は最初の都市が作られた西アジアに焦点を当て、都市の誕生と変容を追っていく。読んでいくと、現代社会と共通しているところがあって、驚いた点もあった。古代の都市と現代の都市の共通点と異なる点、それに想いを馳せながら読みたい名著。

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