殺人はお好き? 宝島社文庫

小泉喜美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800266743
ISBN 10 : 4800266742
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
370p;16

内容詳細

来日したアメリカ人私立探偵ロガードは、元上司の妻が麻薬密売に関係しているかを調べてほしいという依頼を発端に、さまざまなトラブル、そして大きな陰謀に巻き込まれていく……。

1962年連載、早すぎた天才女流作家・小泉喜美子の幻の処女長編。『このミステリーがすごい!2014年版』「復刊希望! 幻の名作ベストテン」ランクインの名作がここに復刊!

【著者紹介】
小泉喜美子 : 1934年、東京都生まれ。都立三田高校を卒業後、ジャパンタイムズに勤務。63年、『弁護側の証人』でデビューし、以後ミステリーと歌舞伎に関するエッセイ、評論で健筆を振るう。85年、事故により急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Bugsy Malone さん

    連載開始は1962年。日本在住の元上司に妻ユキコの調査を依頼され来日した私立探偵ロガート。主人公はアメリカ人、そこに美しくも妖しい日本人女性を絡めて悪玉にはナイトクラブのオーナー中国人。観えてくる景色が堪らなく良いのです。映画で言えばボガートの「マルタの鷹」や裕次郎さんの「赤いハンカチ」に「赤い波止場」、でもギャバンの「望郷」では無いのです。007「ドクター・ノオ」や小説より後ですがエリオット・グールドの「ロング・グッドバイ」の匂いなんかも感じます。久しぶりに上質で懐かしいハードボイルドに出会えました。

  • ヨーコ・オクダ さん

    悪の元締めである中国人、麻薬密売、特ダネを掴んでいた新聞記者の死、列車での追跡行等々、ド定番のおかずを小泉センセが料理。アメリカ人(日本語ペラペラ)の私立探偵が主役。センセがあとがきで言うたはる「おふざけハードボイルド」に見事に仕立てられている。そして、日本が舞台なのに洋書の翻訳版的なニオイがするのも良し。ザ・小泉ワールド。犯人の仄めかし方も好き。依頼者も含めて、探偵側のキャラはどれも疑う余地があるんやけど、完全な悪役かどうかはさて置き、もしかして敵側に通じてる?みたいな…。タイトルの捻り方も彼女流。

  • geshi さん

    ウィットに富んだ会話でスルスル読める軽い味わいのハードボイルド。私立探偵が犯罪組織に向こう張って、美女とねんごろになって、殺人事件に巻き込まれ、自身も命の危機に陥る、ハードボイルドの定型をストレートになぞった”いかにも”満載で、著者の愛情を感じる。展開は予想できてしまうし、あまりに敵の三下がマヌケすぎるし、探偵もかなり脇甘いし、色々と弱い部分もあるのだが、それも魅力に映るほどの軽妙洒脱な文章力。ラストに苦みもちゃんと用意してくれた楽しめるエンタメ。

  • タカギ さん

    あとがきによると、小泉氏は海外のミステリに傾倒し、笑いのあるハードボイルドに憧れていたらしい。そして自分でもそのようなものを書いた。確かに、主人公のアメリカ人私立探偵・ロガートは、肝心なところが様にならないキャラ。日本が舞台で、なぜわざわざ外国人の探偵を登場させたのかと思うけど、何しろ50年以上前の作品だし。殺人の扱いが軽いし、犯人の目星も付きやすいけど、そのへんはエンタメとして楽しめば良いと思う。

  • アヴォカド さん

    テンポよく、軽快。セリフが洒脱で、ハードボイルド好きが書いたんだな〜と、しみじみよくわかる。小泉喜美子、もっとどんどん復刊してほしい。

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人物・団体紹介

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小泉喜美子

1934年東京都生まれ。三田高校卒業後、ジャパンタイムズに勤務のかたわら、翻訳を手がける。63年第1回オール讀物推理小説新人賞の応募作である『弁護側の証人』で注目される。海外ミステリの訳書も多い。85年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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