月下の蘭 / 殺人はちょっと面倒 創元推理文庫

小泉喜美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488486112
ISBN 10 : 4488486118
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
480p;15

内容詳細

人の顔(かんばせ)を持つ新種の蘭を育てる美貌の義姉、朽ちゆく病院で“何か”を待ち続ける女医……幻想的な復讐譚が意外性に満ちたミステリへと変貌する『月下の蘭』、過去・犯罪・愛憎を巡る物語をトリッキーに仕立て上げた『殺人はちょっと面倒』、二冊を合本で贈る。歌舞伎や能など古典芸能の要素を、妖しく勁(つよ)く美しい女たちの犯罪と絡めて描いた、著者の真骨頂ともいうべき八篇を収録。著者あとがき=小泉喜美子/解説=日下三蔵

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    「月下の蘭」はウェルズの某作品を思い出しながらも夫に軽んじられる女にはスッキリするかも。個人的に野分夫人が「あの子」を褒めてくれたのがホッとしたし、嬉しかった。それにしても本当にどうしてこの姉妹は、互の伴侶を取り替えなかったのか、不思議な位だわ・・・。「残酷なオルフェ」も若造の浅知恵よりも年の功の方が上でしたね。参りました。「ロドルフ大公の恋人」は最後の数文が一番、怖かった。この悲劇は本当に人の意志が最後まで介入していたのか。しかし、案内人さんの言葉の方が胸に来ますね。

  • ヨーコ・オクダ さん

    昔に出版された2つの短編集をドッキング。小泉センセが愛する歌舞伎、能などの日本の伝統芸能と海外ミステリ。彼女なりに感じた両者の共通点を意識して、それぞれの作品へエッセンスを注入。女性の美しさ、醜さ、優しさ、残酷さ、執念、強さ、儚さ…等々が絡む犯罪の数々。どれも後味が悪い方向へ進みそうな気配を見せつつも、うまく回避して洒落た感じに収まるのがスゴい。表題作の2本は当然オススメやし、その他では「残酷なオルフェ」「ラヴ・ホテル<瀧>にて」「夜のジャスミン」もお気に入り♪

  • 寒っ!! さん

    全編を通して女性の強い執念を感じる。ホラー風味も興趣を添える。

  • 山猫 さん

    読みでがあります。でも、小泉さんのミステリーはお洒落で垢抜けているから、すんなり読めてしまう。ファンの贔屓目だとしても、今読んでもその洗練された雰囲気は少しも損なわれていない。

  • ぶうたん さん

    歌舞伎をモティーフにした短篇集2冊の合本だが、それぞれで印象は相当違う。「月下の蘭」は怪奇趣味に溢れた後年の「血の季節」にも通底する作品集でとても好みで楽しかった。著者の短篇集としては割合と収録作の風合いが統一されている方ではなかろうか。それに対して「殺人はちょっと面倒」はひねりを意識した作品集で、ミステリとしては弱いと感じる作品もあり心から楽しめたとは言えなかった。日下さんとしては1冊の完成度にこだわったものと想像するけれど、あえて言うなら本書についてはもう少しおまけが欲しかったかな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

小泉喜美子

1934年東京都生まれ。三田高校卒業後、ジャパンタイムズに勤務のかたわら、翻訳を手がける。63年第1回オール讀物推理小説新人賞の応募作である『弁護側の証人』で注目される。海外ミステリの訳書も多い。85年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品