英文学の地下水脈 古典ミステリ研究 黒岩涙香翻案原典からクイーンまで

小森健太朗

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488015237
ISBN 10 : 4488015239
フォーマット
出版社
発行年月
2009年02月
日本
追加情報
:
20cm,244,3p

内容詳細

名前をよく知られ、広く読まれてきた作家の論考だけでなく、知る人ぞ知る作家の研究を集大成。黒岩涙香翻案作品の原典探究も収録。あまり触れられる機会のなかった英米古典ミステリの作家・作品に焦点を当てた1冊

【著者紹介】
小森健太朗 : 1965年生まれ。東京大学文学部哲学科卒。82年、『ローウェル城の密室』が史上最年少の16歳で第28回江戸川乱歩賞の最終候補作となる。94年、『コミケ殺人事件』でデビュー。作家として活躍する傍ら、評論・翻訳活動にも力を入れる。2008年、『探偵小説の論理学』で第8回本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 志村真幸 さん

     「ルイス・キャロル論−アリスの「私」探しの旅」」「『妾の罪』における叙述トリックの位相」「知られざるバーサ・M・クレーのミステリ」「ウィリアムスン『灰色の女』と黒岩涙香『幽霊塔』をめぐって」「ファーガス・ヒューム論−19世紀と20世紀の狭間に埋もれた作家」「密室講義の系譜」「クイーン論の断章」といった章が並んでいる。  19世紀〜黄金派のミステリや、明治の翻案小説を、英文学研究的な手法で解き明かそうとしている。一般に知られているミステリを、もっと広い視野から眺めることができ、おもしろい。

  • SEI さん

    作家・評論家の小森健太朗による2009年の評論集。初出時はともかく、テーマとしては従来評論家達に蔑視されていたドイル・黄金期以前の黎明期英国推理小説に注目したもの。その割にはルイス・キャロル論で始まっているが、『アリス』における、めちゃくちゃな世界に置かれる→それまで確固とした世界を基盤に成り立っていた自己の〈解体〉という視点は、叙述・人称ミステリの問題につながるものであり、ある意味で「はじまり」とも言えるのだ。 続いて日本初期の翻案家涙香と、彼が材をとった黎明期作家達を紹介していく。知らない作家

  • 野田有 さん

    原典探しから翻案との比較、ミステリ読者としての先駆性にと涙香を語り、ミステリ史に埋もれた作家達を掘り起こす。黄金時代作家はやや分量的に物足りない面もあるのだけど、クリスティの誤訳ネタやヴァンダインの経歴詐称ネタなどが面白い。

  • katta さん

    黒岩涙香が翻訳した19世紀にイギリスで活躍した作家たちを中心に、時代背景や文化などを考察した労作。

  • あんすこむたん さん

    「ルイス・キャロル」から「密室講義」や「クイーン論」まで。興味深い内容。「アガサクリスティ論」では翻訳の大事さが分かります。

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人物・団体紹介

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小森健太朗

1965年、大阪生まれ。1982年、史上最年少の16歳で、処女作『ローウェル城の密室』が第28回江戸川乱歩賞最終候補作となる。1989年、東京大学文学部哲学科を卒業。同大学院教育学研究科博士課程に進む。1994年『コミケ殺人事件』で本格デビュー。2008年『探偵小説の論理学』で第8回本格ミステリ大賞

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