考えるヒント 3 文春文庫

小林秀雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167107147
ISBN 10 : 4167107147
フォーマット
出版社
発行年月
2013年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
350p;16

内容詳細

戦後の混乱する思想界に衝撃を与えた「私の人生観」、柳田国男が目指した学問世界の意義を正確に読み解き、現代知識人の盲点を鋭くついた「信ずることと知ること」ほかの講演を収録、話し言葉による新しい批評表現の可能性を示した画期的な書。「知の巨人」の思索がたどり着いた到達点を示すシリーズ第三弾。

目次 : 信ずることと知ること/ 生と死/ 美を求める心/ ゴッホの病気/ ドストエフスキイ七十五年祭に於ける講演/ 喋ることと書くこと/ 政治と文学/ 悲劇について/ 表現について/ 私の人生観/ 歴史と文学/ 文学と自分

【著者紹介】
小林秀雄著 : 1902年東京生まれ。東京大学フランス文学科卒業。29年雑誌「改造」の懸賞論文に「様々なる意匠」が当選、文藝批評家としての道を歩み始める。以降、その対象を絵画、音楽など広い芸術ジャンルに広げて活躍、批評家としての確固たる地位を築く。53年『ゴッホの手紙』で讀売文学賞、58年『近代絵画』で野間文芸賞、78年『本居宣長』で日本文学大賞を受賞。59年芸術院会員、67年に文化勲章受章。83年3月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 里愛乍 さん

    講演集なだけあって、シリーズ中もっとも読みやすかったと思います。特に歌や詩はわからぬものという件、ここはすごく腑に落ちました。例えば先日いつも遊んでくれる理系女子が牛乳パックの形について「完璧な美しさ」だと延々と述べてくれたけど、自分からしたらそれは単なる牛乳パックでしかない。日常で使うツールである言葉とは単語とは美しさを感じる点では確かに邪魔な物かもしれない。世の中はこんなに感動的なもので溢れているのに。数年前には分からなかった小林秀雄の言葉も、時が経てばこうして新たな発見に気付かせてくれるのです。

  • 双海(ふたみ) さん

    戦後の混乱する思想界に衝撃を与えた「私の人生観」、柳田国男が目指した学問世界の意義を正確に読み解き、現代知識人の盲点を鋭くついた「信ずることと知ること」ほかの講演を収録、話し言葉による新しい批評表現の可能性を示した画期的な書。「知の巨人」の思索がたどり着いた到達点を示すシリーズ第三弾。(本書紹介より)

  • マッキー さん

    小林秀雄の書く文章は相変わらず難しい。読むのにひどくエネルギーを使う。「歴史と文学」の章の歴史教育に関する記述が一番印象的だったがここに書かれていることを今の義務教育や高等教育でやるとなると困難を極めるだろうなと感じる。

  • 弥勒 さん

    小林秀雄氏といふ人は、彼自身の言葉を持ちいれば「己の世界」といふ「狭い」「貧しく弱く不完全なものである」世界で、「その不完全なものからひと筋に工夫を凝ら」し、「生活に即して物を考へる唯一の道」つまり、「ものを本当に考へる道」を歩むだのでせう。「間違ひの一歩を踏み出す事」を覚悟して、講演をしたり、文章を綴つたりするときの彼の言葉に対するこのやうな真摯な姿勢が、文体に表れてをります。私が小林秀雄といふ人物に惹きつけられるのもそのせいかもしれません。

  • Bartleby さん

    「批評力とは判断力である、判断力とは未知の事物の衝撃による精神の弾性ではないか。」講演に筆を加えたもので話し言葉であること、ちょうど自分がベルクソンを読んだ後だったこと、この二つのおかげなのか意外とわかりやすかった。全体としてどの講演でも、観念的な整合性ばかりにこだわり未知を既知に還元してしまう態度への嫌悪と、目の前のもの・未知のものと向き合い、直観を磨き続けた人物たちへの共感が語られていたように思う。「信ずることと知ること」「ゴッホの病気」が特に面白かった。「私の人生観」は理解不足なので再読したい。

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