未来からの脱出 角川ホラー文庫

小林泰三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041128138
ISBN 10 : 4041128137
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
追加情報
:
291p;15

内容詳細

鬱蒼とした森に覆われた謎の施設で何不自由ない生活を送っていたサブロウ。ある日彼は、自分が何者であるかの記憶すらないことに気づく。監獄のような施設からの脱出は事実上不可能、奇妙な職員は対話もできずロボットのようだ。サブロウは情報収集担当のエリザ、戦略家のドック、メカ担当のミッチと脱走計画を立ち上げる。命懸けの逃亡劇の末に彼が直面する驚愕の真実とは?鬼才・小林泰三が描くスリル満点の脱獄SFミステリ。

【著者紹介】
小林泰三 : 1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2012年『天獄と地国』で第43回星雲賞日本長編部門、14年『アリス殺し』で啓文堂書店文芸書大賞、17年『ウルトラマンF』で第48回星雲賞日本長編部門を受賞。20年11月逝去。21年、第41回日本SF大賞功績賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かぷち さん

    私はサブロウ、推定百歳。認知症の疑い有り。気が付いたら施設にいた。これはなんだ?何かの罠か?罠だとしたら誰が何の目的で?全ては私の妄想なのか。だがそんな事より協力者を見つけ、脱出しなければ。こんな人生まっぴらだ。冒頭から謎めいた展開で、ワクワクが止まらない。有りそうで無かった話、似たような話を読んだけど忘れているだけかも。まさか記憶を操作されている?土曜の朝っぱらからこんなしょうもない感想をちまちま書いているのも、何かの間違い!?おっと誰かが来たようだ… 記憶を消される前に書いておく、オススメ。

  • オヤニラミ さん

    未来のSF。人が作り出したコンピューターが更に発達したAIは人類滅亡を食い止めるべく、生き残った人類を効率的に存続させるために施設を創設。精神的肉体的に老化措置を施された主人公のサブロウは自分の存在自体に異変を感じ、この施設からの脱走をはかる…施設の中で仲間を作りアンドロイドに支配されている事に気づいたサブロウ達はAIと相対するが、全ての行動は人類滅亡を食い止めるために施された処置の一つなのか!?そして人類自らが発明したコンピューターに支配されると言う事も世の摂理なのか😌隠れた壮大なテーマが恐ろしいです

  • 活字スキー さん

    【みんなが力を合わせればいつかは脱出できる】記憶を失くした主人公が断片的な手がかりから必死に状況を推測して困難に立ち向かおうとするヤスミンお得意のパターン。スリリングだしショッキングでもあるけれど、ホラーではないと思う。やっぱりヤスミンはSFの人だよ。どこかおかしな老人ホームからの脱出計画がいつの間にやら貴志祐介『新世界より』や山本弘『アイの物語』、そして映画『マトリックス』を混ぜ込んだような悪夢的未来に飲み込まれてゆく。ヤスミンからの最後のメッセージは、すごく真っ当なSFエンタメだった。

  • nil さん

    小林泰三の脱獄SFミステリ。やっぱり小林泰三のSFはいい。記憶がなく、施設から出ることも叶わず、日記に残された暗号に謎の”協力者”の影、小さな驚きと大きな謎で読む者を惹きつける序盤。各方面に特化した仲間たちと計画をたて、命懸けの脱出劇を繰り広げるスリリングな中盤。意外な真相とスピード感ある展開にラストまでノンストップで読ませる終盤。堪らねえ。プロローグとエピローグの繋がりもサブタイトル込みでめちゃくちゃよかった。ある種、らしくない結末も好き。いつまでも一番好きな作家です。『記憶破断者』もまた読みたいなあ。

  • Porco さん

    最初は小林泰三の遺作にしては緩いというか微妙な作品だな残念と思ってはいたものの、第二部あたりからはとたんに引き込まれた。 記憶消去により発生するループの中で施設の脱出を試みる前半から、異形人類とシンギュラリティ前夜のAIの対立といったSF要素が強く出たAIの支配構造からの第二の脱出を描いた後半。そして最後のこの歪んだ未来世界から更なる未来への脱出を試みることを示唆したエンディング。題名に帰結するエンドがとても素晴らしかった。 (1/2)

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人物・団体紹介

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小林泰三

デジタル復元師、鑑賞学者。1966年、東京都生まれ。大学卒業時に学芸員の資格を取得。大手印刷会社で美術のハイビジョン番組に携わる。美術の知識と美術業界のノウハウを駆使して、美術品のデジタル復元を手掛ける。その先駆者として高く評価され、ハイビジョンアワード、マルチメディアグランプリ、ユネスコシネマフェ

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