密室・殺人 創元推理文庫

小林泰三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488420130
ISBN 10 : 4488420133
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
追加情報
:
396p;15

内容詳細

傍若無人な探偵・四里川陣に命じられて、助手の四ッ谷礼子は雪山に建つホテルへ殺人事件の調査に赴く。彼女を待ち受けていたのは、密室から消えた死体の謎だった。カードキーでロックされ、しかも衆人環視下に置かれた密室状況は、なぜつくられたのか?遊び心あふれる論理の背後に、周到に張り巡らされた伏線の数々。『大きな森の小さな密室』の著者が贈る、会心の本格ミステリ。

【著者紹介】
小林泰三 : 1995年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞してデビュー。ホラー、SF、ミステリなど、幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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短編を得意とする著者の初の長編。コミカル...

投稿日:2021/04/25 (日)

短編を得意とする著者の初の長編。コミカルな登場人物の言動に物語そのものはスムースに読み進められるが、書き出しからすでに読者を嵌める為の心理トリックがちりばめられている。

forest さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nobby さん

    なるほど、『密室・(そして)殺人』というわけなのか。密室と外にある転落死体、この自殺・他殺・事故死のどれとも判断しかねる謎に“世界一異常な探偵”コンビが挑む。序盤は祟り・怨霊など伝奇モノな様相を匂わすも、これはあくまで前振りのみ…結構、長いこと状況確認や聞き取りが続く展開は、関わる人物がいけ好かない輩ばかりなのでちょっと辟易…思わせぶりな真打ちお披露目の演出に驚いた後で始められる真相解明は「いやいや、そっち!?」(笑)そこから明かされる謎解きや一捻りにも納得だが、言われて気付く違和感の正体に感嘆する快作♪

  • セウテス さん

    小林泰三ミステリシリーズ第1弾。密室殺人ではなく、密室・殺人という所が曲者である。山奥の別荘、部屋に入った女性が裏の崖下に転落死する。ドアの前には人の目が在り、窓も部屋の中から鍵が掛かった密室状態であった。女性は、いったい何処から部屋を出て転落したのか。出だしの描き方、謎のつかみはたいへん魅力的で良いと思う。私は偶々あるドラマを観ていたお陰でピンと来ましたが、小林氏らしさを残した感じだろう。トリックの解明で?と思ったら、その後キッチリと返しており、思いの外確りした言わば、小林氏独特の本格ミステリだと思う。

  • オーウェン さん

    探偵事務所に来た依頼は息子の容疑を晴らしてほしいと。それを聞き助手の四ッ谷礼子がまずは現場に乗り込み、探偵の四里川陣は調査のため後で出向くことに。 死者は部屋に入ってから、その階下に落下し死亡。 だが部屋は扉も窓も閉まっており、いかにして死者は部屋から出たのか。ホラー風味な話も入っているのだが、一体これが事件にどう関わっているかが分からない。最後になって事件以上に重要な探偵の秘密が浮かび上がる。色々解釈が出来るようで、読み返すとそうかと納得できる箇所が多々あることに気付かされる仕組み。

  • Zann さん

    ★★★★☆タイトルが『密室殺人』ではなくて『密室・殺人』。密室に入ってるはずの人物が外で死んでいるのでナカグロ付。事故、自殺でもあり得ない状況だし、殺人としても「では、どうやって?誰が?」という状況。容疑者の一人である達彦の母親が四里川探偵事務所に相談を持ちかけるも、典型的な安楽椅子探偵なために、助手の四ツ谷が孤軍奮闘。ホラーあり本格あり驚愕ありと楽しめた。徳さんと礼都にも再会。キャラぶれず、徳さんは相変わらず可愛いし礼都はホント感じ悪い。礼都が主人公の本もあるが、嫌いすぎて手に取るのを躊躇中。(120)

  • ちーたん さん

    ★★★★☆探偵が主人公の推理小説。雪山の別荘で他殺とも自殺とも事故とも断定できない遺体が見つかる。探偵が事件の真相を解き明かす王道ストーリーではあるものの、主人公の探偵助手四ッ谷礼子には過去にトラウマがあり、別の謎も見え隠れする。先に「大きな森の小さな密室」(小林作品に過去登場したキャラクターが出てくる短編集)を読み、本作を読んだ作順逆式!大きな森側でこの作品のネタバレがあるため、結末は把握済。なのに!面白かった!!フラットな気持ちで読んで楽しんでもらいたい作品!

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人物・団体紹介

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小林泰三

デジタル復元師、鑑賞学者。1966年、東京都生まれ。大学卒業時に学芸員の資格を取得。大手印刷会社で美術のハイビジョン番組に携わる。美術の知識と美術業界のノウハウを駆使して、美術品のデジタル復元を手掛ける。その先駆者として高く評価され、ハイビジョンアワード、マルチメディアグランプリ、ユネスコシネマフェ

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