ティンカー・ベル殺し 創元推理文庫

小林泰三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488420185
ISBN 10 : 4488420184
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
追加情報
:
400p;15

内容詳細

夢の中では間抜けな“蜥蜴のビル”になってしまう大学院生・井森建。彼はある日夢の中で、少年ピーター・パンと少女ウェンディ、妖精ティンカー・ベルらに拾われ、ネヴァーランドに向かう。しかしそこは大人と子供が互いにひたすら殺し合う修羅の国だった。そのうえ、“迷子たち”を統率するピーターは、根っからの殺人鬼で…。『アリス殺し』から続く恐怖×驚愕のシリーズ第四弾!

【著者紹介】
小林泰三 : 1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」が第10回SFマガシン読者賞(国内部門)を受賞し、同短編を表題作とした2002年刊の短編集は、第22回日本SF大賞候補作となった『AΩ(アルファ・オメガ)』に続き、第23回日本SF大賞候補作となる。『天獄と地国』、『ウルトラマンF』でそれぞれ第43回、第48回星雲賞(日本長編部門)を、また、『アリス殺し』で2014年啓文堂書店文芸書大賞を受賞する。2020年没。2021年、第41回日本SF大賞功績賞が贈られた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    メルヘン殺しシリーズ第四弾。蜥蜴のビルが迷い込んだ舞台はネヴァーランド。その世界ではあの“ピーター・パン”が暴君と化して大人達と抗争を繰り広げており、そんなさなかに何者かの手によって“ティンカー・ベル”が殺されてしまう…。シリーズの醍醐味ともなる“アーヴァタール”の存在。今回もしっかりとミスリードに翻弄されてしまった。怪しすぎるだろその名前は!と思いながらも結局まんまと引っ掛けられちゃいました。本作以降の続編が読めないのがとても残念。『かぐや姫殺し』に『赤毛のアン殺し』まだまだこのシリーズが読みたかった。

  • おうつき さん

    シリーズ4作目。原作のピーターパンは残虐な一面を持っているというのはどこかで聞いたことがあるが、想像以上にヤバイ奴として描かれていて笑ってしまった。とぼけた会話を繰り広げるビルとの相性は抜群で、これまで以上に会話の空気感が楽しかった。ミステリ的な仕掛けもこの世界観ならでは(というよりこの世界観でしか通用しない)もので、意表を突かれた。今後の構造があったことを知ると、やはり続きを読めないことが寂しくなってしまった。

  • こゆ さん

    年内最後の一冊は友人からの借り本。メルヘン殺し最新刊は、ピーターパンに出てくるティンカーベル。シリーズ毎度のことだけど、知っているようであまり知らない物語。このピーターパンはあの蜥蜴のビルよりおバカなのに、倫理観がぶっとんだ殺人鬼。それはどうやら原作通りなのだとか。地球(井森)側がクローズドサークルなのも珍しい。アーヴァタールにはかなり注意してたつもりだけどまたもしてやられた。苦手な痛々しくグロい描写が今作でも炸裂。最後のループはあっち側の人が可哀想すぎる…。ビル達の進まない会話に苛々する時もあるけど、→

  • 活字スキー さん

    【「ピーター……悪ふざけは……なしって……言ったで……しょ」「悪ふざけなんかじゃない。本気だ。本気で殺すつもりってことだ」】揺るぎなく空気の読めないトンチキにして愛すべき蜥蜴のビルが迷い込んだのは、永遠の少年ピーター・パンが無邪気なる暴虐の限りを尽くすネヴァーランド(決して存在しない国)だった。トンチキな会話劇と凄惨な殺人劇がクセになる、稀代のエンターテイナー・ヤスミンの特殊設定グロミステリ〈メルヘン殺し〉シリーズ第四弾にして最終巻。

  • nil さん

    『ピーター・パン』と小林泰三の親和性の高さ!オチとラストは本作が一番らしく感じて好きかもしれない。今作でもどういう仕掛けが施されているかは分かっているのに見事にハマる。小林泰三の作品はいつも深読みを忘れて純粋に楽しんでしまう。今作も変わらずビルが愛くるしい。続編も色々練られていたとのことで本当に残念だ。未だに小林泰三がいなくなった世界が信じられない。満足した気持ちと、氏と氏の作品を愛する気持ちと、改めて氏を喪った悲しみとシリーズ断絶の無念な思いが混ざり合って、なんだかいつも以上にまともな感想が書けない。

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人物・団体紹介

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小林泰三

デジタル復元師、鑑賞学者。1966年、東京都生まれ。大学卒業時に学芸員の資格を取得。大手印刷会社で美術のハイビジョン番組に携わる。美術の知識と美術業界のノウハウを駆使して、美術品のデジタル復元を手掛ける。その先駆者として高く評価され、ハイビジョンアワード、マルチメディアグランプリ、ユネスコシネマフェ

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