わざわざゾンビを殺す人間なんていない。 二見ホラー×ミステリ文庫

小林泰三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784576211138
ISBN 10 : 4576211137
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
追加情報
:
398p;15

内容詳細

地球上の全ての生物がウイルスに感染し、誰もがいずれ活性化遺体(ゾンビ)になる世界。ゾンビは家畜ゾンビとして施設で管理されるか、野良ゾンビとして徘徊する―そんな中、ある細胞活性化研究者が密室の中でゾンビ化してしまう。彼はいつ死んだのか、どのようにゾンビになったのか、取り調べが行われる現場に探偵・八つ頭瑠璃が現れ、その謎に迫っていく―。

【著者紹介】
小林泰三 : 1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第二回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しデビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年に『アリス殺し』で啓文堂書店文芸書大賞、17年に『ウルトラマンF』で星雲賞(日本長編部門)を受賞。20年に病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    ゾンビが当たり前の様に蔓延る世界。野良ゾンビに家畜ゾンビ、それらを捕食するゾンビイーターとそのぶっ飛んだ世界感は小林ワールドの魅力が全開!!そんな世界で発生した密室殺人事件をこれまた強烈なキャラの引き立つ探偵“八つ頭瑠璃”によって事件の謎に追っていく。小林ロジック満載の一冊。グロ多めでえげつないけども、その会話劇はとにかく斬新で面白く、読者を退屈させる事なく読ませてくれる。改めて思う“小林泰三”あなたは唯一無二の作家に違いありません。

  • H!deking さん

    いやーやっぱり面白いな〜!確かに、わざわざゾンビを殺さないと思うな、俺も笑。という訳でずっと読みたかったのですが、やっとブックオフで見つけて捕獲しました。このタイトルなのにまさかのミステリーでした笑。会話のテンポが良いですね。突っ込みどころも満載だけど敢えてのなんだろうな。めちゃくちゃ面白かったです。おすすめ!

  • ゆのん さん

    『死んだらゾンビになってしまうウィルスが蔓延している』という設定の『ミステリー』。ホラーではなくミステリーだと強く言いたい。(ホラー小説が心底苦手な人には辛い場面もあるのだが)そして、ニヤニヤ笑いを何度も誘発する個性的過ぎる登場人物達。色々な角度から楽しめる作品だった。ゆる〜く、個性的な作品故に、伏線をどう回収していくのかを予想しながら読むのも楽しい。癖になる世界観の新作をもう読めないのかと思うと、とても残念だ。

  • HANA さん

    至る所で活性化遺体(ゾンビ)が徘徊する世界、そんな世界である研究者が密室の中でゾンビ化するという事件が発生する。ゾンビが活躍する特殊設定ミステリというと『生ける屍の死』や某ベストセラーが有名であるが、本書もそれに勝るとも劣らない一冊。特に主人公が抱える秘密がそれかと思ったらそっちかと度肝を抜かれたし、ゾンビ化が事件に密接に関わっていたり、読後タイトルを見て納得したりと一粒で何度でも美味しい本だと思った。それにしても著者、肉体を特殊な状況下に置くの好きだなあ。こちらもそれが好きで読んでいるんだけれども。

  • 神太郎 さん

    小林泰三のこれまた一味違うミステリー小説がやって来た!タイトルがすべてを物語っている。そして、ゾンビものでここまで「人間サイド」にウェっと辟易することってないのでは?って位に闇が深いのは流石、小林泰三です。解説の我孫子さんが言うように「あちら」が推理小説で話題になったのだからこれも話題になってもいいはずなんだが…やはりアクが強いのかなぁ笑。しかし、設定がとんでもながら理詰めできちんと事件を解決させていくし設定を疎かにせず、むしろそれがいいスパイスとなってる。とんでも推理小説と割り切って是非一読してほしい!

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人物・団体紹介

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小林泰三

デジタル復元師、鑑賞学者。1966年、東京都生まれ。大学卒業時に学芸員の資格を取得。大手印刷会社で美術のハイビジョン番組に携わる。美術の知識と美術業界のノウハウを駆使して、美術品のデジタル復元を手掛ける。その先駆者として高く評価され、ハイビジョンアワード、マルチメディアグランプリ、ユネスコシネマフェ

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