大東亜論 第三部 明治日本を作った男達 ゴーマニズム宣言SPECIAL

小林よしのり

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093897730
ISBN 10 : 4093897735
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
追加情報
:
400p;22

内容詳細

西郷の遺志を継ぎ、藩閥と戦った男達の物語

明治初期、西郷隆盛の精神を継ぐ者達と、専制に堕落した政府との新たな戦いが始まった。これは戦後、GHQの占領政策で「右翼」のレッテルを貼られた頭山満と玄洋社が、近代国民国家の建設に身命を賭した物語である。

民主主義はGHQによって与えられたのではない。
「広く会議を興し、万機公論に決すべし」──1868年に天皇が天地の神々に誓う形式で示された『五箇条の御誓文』の第一条には、民主主義の精神が盛り込まれている。

ところが薩長藩閥が牛耳る明治政府はその方針とは裏腹に、民の声を無視し、専制を強めていく。「維新」とはこんなはずではなかったと立ち上がった志士たちは「不平士族」とのレッテルを貼られ、今日もその偏見が幅を利かせている。
板垣退助や植木枝盛らと交流し、玄洋社を設立した頭山満は、欧米の帝国主義と戦うべく、アジア主義を掲げて奔走した。欧化政策に突き進む明治政府と対峙した彼もまた、戦後、GHQによって「右翼」のレッテルを貼られる。

民の側に立って藩閥政府の専横と戦った明治の志士たちに光を当て、忘れられた日本人の民主主義を勝ち取るための闘いを描く意欲作。

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • mitei さん

    相変わらずビリビリする展開が良かった。当時の人が溌剌として生き抜いた時代を肌で感じられたような気がする。平成の世を生きている人間としては明治の人々があっけに取られるほど一人一人が懸命に生きてるように感じた。今と比較しても虚しくなるが、議論も抜き差しならぬほど真剣に話して、命を落としてでも主張するエネルギーがあると政治だけでなく世の中も少しはマシになるかなぁ。

  • Y2K☮ さん

    勝者が記す歴史では殆ど触れられない英雄がいる。第二部の前原一誠、そして今回の植木枝盛や日本初の女性参政権を勝ち取った楠瀬喜多など。民の為の苦闘を続けながら彼らは皆明るい。著者も同じだ。「ゴー宣道場」に何度か参加したが生前退位や安保法制などの深刻なテーマを扱う中でもよしりんはユーモアを忘れず、我々を笑わせてくれた。まさに「うろん」の柔らかさ。同時代が正当に評価しなくても、この包み込む公の精神を受け継ぐ者は必ず現れる。政府に従うのが愛国心ではないし国民皆兵こそ民主主義の根本。苦い真実でもしっかり向き合わねば。

  • Y2K☮ さん

    植木枝盛の憲法草案が斬新。空想めいた点もあるが、まさか革命権を保障しているとは。そもそも憲法とは国の権力を縛るためのもの。この大前提が現在に至るまで広く認識されていないことが問題。国家が国民へ命令する規定(最小限の義務は除く)を入れた改憲案など論外なのだ。ただ自由民権運動はいいけど大同団結は無意味。頭数を揃えても面子や主導権争いが原因でまた分裂する。自公政権を崩すために野党が連立しても同じ結果になりそう。消費税減税や富裕層を優遇する税制の見直し、皇室典範改正など共有するイシューを絞ることでまとまれないか?

  • 名言紹介屋ぼんぷ さん

    「愛国者とは、政府に従う者のことではないのだ。」

  • みのくま さん

    大東亜論は最高だ。今回は植木枝盛が主要キャラとして登場し、当時憲法をどのように考えたのか、翻って現在我々が直面する憲法改正にどう向き合っていけばいいのか、という示唆をくれる。しかし圧巻は「密偵の哲学」。密偵の最期の言葉は現代においてもとてもクリティカルだ。「この国の民は自由民権などこの先も永遠に望まぬ。お上による秩序だけを望むのだ。」ちなみに巻末の書き下ろしでよしりんは、「日本国憲法」が米国からの押し付け憲法なら「明治憲法」だって政府からの押し付け憲法だと主張している。虚無に墜ちず戦うよしりんを応援する。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

小林よしのり

1953年、福岡県生まれ。漫画家。大学在学中に『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて『東大一直線』でデビュー。以降、数々のヒット作を世に送り出す。新しい試みとして、ニコニコ動画にてメルマガ『小林よしのりライジング』(まぐまぐ大賞2022)を配信。身を修め、現場で戦う覚悟をつくる公論の場として「ゴー宣道場

プロフィール詳細へ

小林よしのりに関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品