いじめは生存戦略だった!? 進化生物学で読み解く生き物たちの不可解な行動の原理

小松正

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784798048185
ISBN 10 : 4798048186
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
小松正 ,  
追加情報
:
303p;19

内容詳細

いじめも児童虐待もDVも、生物の進化の仕組みを知れば、解決のカギが見えてくる。気鋭の独立系研究者が教える、“不道徳な行動”の裏にある生存戦略とは?

目次 : 第1章 ヒトの不合理さは進化の産物だった!?(意外と知らない進化学の基本)/ 第2章 嘘つきは進化の始まりだった!?(嘘と駆け引きの進化学)/ 第3章 一夫一妻制は自然選択の結果だった!?(浮気と結婚の進化学)/ 第4章 子殺しは必要なことだった!?(児童虐待とDVの進化学)/ 第5章 いじめは生存戦略だった!?(いじめとひきこもりの進化学)/ 第6章 進化学は差別を生み出す学問だった!?(進化学と倫理の関係)

【著者紹介】
小松正 : 1967年、札幌市生まれ。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。日本学術振興会特別研究員、言語交流研究所主任研究員を経て、2004年に小松研究事務所を開設。大学や企業等と個人契約を結んで研究に従事する独立系研究者(個人事業主)として活動。専門は生態学、進化生物学、データマイニング。多摩大学情報社会学研究所客員准教授、東京家政大学非常勤講師を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シュラフ さん

    進化生物学の入門書。進化の観点からヒトの心理や行動を捉え直すという学問である。1990年代以降、進化心理学などと呼ばれるようになった発展中の学問領域。この学問のインパクトは大きい。なにしろ人間の行動はすべてヒトという動物ゆえのものということになれば、政治・経済・文化・社会などの研究はこの進化心理学に将来的には吸収されてしまうことになる。今後の動向について要注目である。大事なことは、ヒトの適応というのは道徳的であることとは別物であること。進化心理学によれば、不倫も殺人もいじめも、すべて理由あるものなのだ。

  • ロア さん

    字も大きく行間も広いので気楽にさくさく読める系かと思いきや。。。(;。・`ω・。) 思った以上に本格的な進化生物学の本でしたよ。ヒトだけでなく様々な動物の性質や行動が、進化の観点から広く浅く解説されています。事実と倫理的正しさについての判断の誤りやすさ。多くの認知バイアス。ヒトはなぜ間違いを認められないのか。ヒトの不合理性について等々、心理学的側面にも多く触れられていました。

  • C-biscuit さん

    図書館で借りる。興味深いタイトルである。現在の社会問題を問う本かと思ったが、読んでみると生物の進化論というか遺伝子というか動物の習性が色々書かれており、イメージが違った。進化学という学問分野の話であるが人間や動物の行動は、個体の利益になるように行動しているようで、いじめやうつについても新科学で説明できるようである。納得感もあるが、この本にもあるとおり人間としてその個体の利益になるような選択が正しいということでもない。動物の行動をそのまま人間に適用できるわけでもないとのこと。そうでなくてはいけないと思う。

  • あんこ さん

    いじめ、うつ、浮気、嘘など進化生物学で説明できるそうだ。いやいや、待って。人間には道徳というものがあるじゃないか。道徳はどうしたんだ?と思うよね?ところが、道徳さえも進化生物学で説明できるのだ。紹介されている動物の観察、実験を見ると、人の問題行動解決に役立つヒントがある気がする。大変興味深い。例えば、「霊長類の大脳新皮質の大きさと群れのサイズには相関関係があり、そこから推定されるヒトの群れのサイズは約150人」というもの。妙に腑に落ちた。学校の一学年のサイズとしてちょうどいい気がする。

  • kanaoka 56 さん

    ネタは豊富だが内容的には浅薄。以下気付きの抜粋。 1.経済的豊かさは淘汰に結び付かなかった。→個体の優位になっても、遺伝子としては優位に結びつかない? 2.戦術的欺きは行為個体が因果関係を理解しているかいないかは関係なく存在する。→無意識、もしくは別の意味として解釈している。 3.宗教・倫理についても進化の由来をもつ。→文化に依存するものとの切り分けは困難。文化も究極的には進化に由来している。 (続く)

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