首都消失 下 ハルキ文庫

小松左京

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894564039
ISBN 10 : 4894564033
フォーマット
出版社
発行年月
1998年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,412p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    下巻は完全に、首都機能や政府がなくなってしまった場合のシミュレーションとなっています。国際関係論や政治の世界の話になっていきます。このような小説は小松左京さんでないと書けない気がしました。以前は堺屋太一さんの「油断」のような本もありましたが最近はこのような小説は少なくなってきています。例えば太陽の電磁波が地球まで届いてスマホや車のコンピュータが駄目になっ世界を誰かSFで書いてくれないかとも思います。

  • ntahima さん

    かなり酷い消化不良感。下巻では消滅した首都機能をどう再生するかの政治的駆け引きが延々と続く。興味深いテーマではあるがテンポが遅くもどかしい。又、並行して周辺国の思惑、特にソ連海軍による牽制・示威行為がその軍備力の詳細な描写と共に語られる。著者が軍事情報に詳しいのは分るが、残り頁を考えると、この広げた大風呂敷をどう畳むのかが他人事ながら心配になる。結局、上巻でいわく有りげに登場した人々も、首都を覆った謎の雲も置き去りにして、一応のハッピーエンド?を迎える。でも雲に閉じ込められた首都圏の人々はどうなったんだ!

  • イプシロン さん

    謎は謎のまま。わからないものはある。ラスト近辺は何でもわかったつもりになる人間の傲慢さを斬って成敗。汚いカネで、行政大改革を断行しようとする傲慢さがそれ。ソ連軍の読めない動き――人間心理もまたわからない、というのがそれ。ゆえに、雲については結論はきちんと述べているということになる。現在でもニュートリノなどの極微小粒子を人類は実体として捉えきれていないから。執筆された時代にCERNのハドロン型加速器やカミオカンデに関してよくここまで小説的に描写できたものだ。スケールを大きくし過ぎて尻すぼみ感は拭えない。

  • 酔花 さん

    緊迫する政治情勢の中、国家中枢を失った日本が目指す先とは。SF界のブルドーザーとも称される小松が、その圧倒的な情報量と冷徹な観察眼で未曾有の状況下における日本を克明にシミュレートした傑作。上下巻合わせて800頁近い分量にも関わらず、まだ頁数が不足している様に感じられる程、小松の想像は多岐に及ぶ。首都が担う機能の消失に焦点があてられているため、話は政治経済軍事と国家的な枠組みを中心として動いていくが、社会風俗などの変容等も当然あったはずで、細大漏らさず書き込まれた『首都消失』も読んでみたかった。

  • Meistersinger さん

    雲発生後10日程度で地方自治体首長による臨時政府が立ち上がった訳か。確かに意外と迅速。この地方自治体首長など、人材のバックアップを分散して確保しておくというのは重要。ニューメディアへの期待は単なる便利なものとしか今となっては思えないが、現在は可能なネット集合知があればどの様に機能したのだろう?国際関係は、ソ連が中国と入れ替わっただけかもしれない。小説としては矢張り、もっと長い物語にすべきだったんだろうなぁ。下巻に入って急ぎ足が目立つ。主人公の情事とか不要だと思うんだが、当時だと入れざるを得なかったか。

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人物・団体紹介

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小松左京

1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒。幾多の職を経て、62年作家デビュー。その後、日本SF界の草創期から中心的役割を果たし、数々の秀作名作を発表。74年『日本沈没』で第27回日本推理作家協会賞、85年『首都消失』で第6回日本SF大賞を受賞。2011年7月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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