日本妖怪異聞録 講談社学術文庫

小松和彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061598300
ISBN 10 : 4061598309
フォーマット
出版社
発行年月
2007年08月
日本
追加情報
:
15cm,208p

内容詳細

妖怪は山ではなく、人の心に棲息している。妖怪とは幻想である。そして、自分たちの否定的分身である。国家権力に滅ぼされた土着の神や人々の哀しみ、怨み、影、敵が形象化されたものである。酒呑童子、玉藻前、是害坊天狗、崇徳上皇、紅葉、つくも神、大嶽丸、橋姫。日本妖怪変化史に燦然と輝く鬼神・妖怪たちに託されたこの国の文化史の闇を読み解く。

目次 : 第1章 大江山の酒呑童子/ 第2章 妖狐 玉藻前/ 第3章 是害坊天狗/ 第4章 日本の大魔王 崇徳上皇/ 第5章 鬼女 紅葉/ 第6章 つくも神/ 第7章 鈴鹿山の大嶽丸/ 第8章 宇治の橋姫

【著者紹介】
小松和彦 : 1947年東京生まれ。埼玉大学教養学部卒業。東京都立大学大学院博士課程修了。信州大学助教授、大阪大学文学部教授を経て、国際日本文化研究センター教授。専攻は文化人類学・民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • テツ さん

    本邦に伝わる有名な妖怪たちの来歴と成り立ち。意味なく生まれて意味なく死んでいくという人間の在り方とは異なり、彼らはまず存在理由がありそこから誕生する。大自然への畏敬の念。見知らぬ他者、見知った他者への、つまり全ての他者への畏れ。自分がしでかしたことへの後悔。力強い何かへの憧れ。人が理屈で割り切れなかった淀みが零れ落ち形を成していくのが妖怪(の在り方の一つ) でも小難しいことはどうでもよくて、妖怪という存在には心が躍る。この手の本が好きで好きで仕方がありません。こども向けに書かれていますが面白かった……。

  • サイバーパンツ さん

    天狗の元の姿はドロップアウトした僧で、その社会が受け継がれてたり、付喪神記が酒呑童子伝説のパロディだったり、鬼女紅葉や橋姫が男の抑圧に抗った存在として、女性の英雄扱いされていたりと、当時の世相や歴史、また他の妖怪伝説との繋がりなど、その妖怪単体だけでなく、色んなことが絡み合っているのが面白い。また、文章も固過ぎず、時代や他の妖怪伝説などを体系的にまとめて話してくれるので読みやすい。妖怪入門には最適の一冊。

  • マッキー さん

    昔の妖怪についてのあれこれが読みやすい文体と絵の引用で書かれてある。文章や伝説から、当時の人間がどのように宗教や世の中をとらえていたのか考えることができるかも。百鬼夜行の「つくも神」が面白かった。

  • usarlock さん

    古くから伝えられる日本の伝説を分かりやすく教えてくれる中高生向け日本妖怪文化への案内書。取り上げられているのは、酒呑童子、妖狐玉藻前、つくも神などの一度は聞いたことのある妖怪。これらの妖怪の伝説を色々な観点から全八章に渡って説明してある。まえがきで作者は「まだまだ書き足りない」と書いているが、こちらももっと読みたい(^-^) 軽く読めるので妖怪にちょっと興味があるという方に良いと思います。

  • かりあ さん

    酒呑童子や玉藻前など中世日本で生まれた妖怪を分析解説する本書。学術文庫の割にはさらっと読めた。金槌がなんで「げんのう」という別名があるのかその由来があってなるほどー!と納得。何気ない言葉や単語も調べてみればこんな大昔から来てることに驚く。

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人物・団体紹介

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小松和彦

1947年東京都生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学。信州大学助教授、大阪大学教授、国際日本文化研究センター所長を歴任、現在、国際日本文化研究センター名誉教授。紫綬褒章、文化功労者受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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