みくまりの谷深 2 ハルタコミックス

小川幸辰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784047346598
ISBN 10 : 4047346594
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
192p;19

内容詳細

唯一無比の民俗学(フォークロリスティクス)ホラー!

1994年に講談社のアフタヌーン誌にて発表された小川幸辰の『エンブリヲ』は、虫とヒトとの共生を主題とした"生物學(バイオロジカル)ホラー"として人気を得、2008年には出版社を代えてエンターブレインより復刻版が刊行。新しい世代のファンを獲得し、その色あせない魅力が再び評価された。
小川幸辰は、その徹底的にリアリズム的な筆致によって、紙の上に現実を描き上げ、そしてミステリ・オカルト的な幻想との融和を果たすことに成功している。
今回の作品は出版社から「『エンブリヲ』の精神的な続編の執筆」を依頼されたことにより企画された。千葉県・印旛沼周辺の河童伝説を題材とし、実際には生息していないはずのもの、しかし多くの報告が寄せられるものを漫画で描き上げることにした。
物語は3話から構成される。第1話&2話は80ページ強。しかし第3話は186ページとなった! この重厚かつ真摯な作品は、一度雑誌に連載されてからまとめるのではなく、直接、単行本描き下ろし作品として発表されることになる。
舞台は東京都心と国際空港を結ぶ土地に拓かれた"万葉ニュータウン"。照葉樹の暗い森に包まれたこの街で連続失踪事件が起こった。犯人の特徴は、全身をうろこでおおった、まるで獣のような……。
唯一無比の民俗学(フォークロリスティクス)ホラーとして、小川幸辰による共生の物語が、ふたたび刊行!

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • JACK さん

    ○ 森を切り拓き、団地を作った事で古くからそこに住んできた先住民「みくまり」の生活圏は狭まり、人間とみくまりの対立が激化する。そして、人間によってみくまりの少女が殺された事で後戻り出来なくなってしまう。みくまりの力は強大で、町は液状化して泥沼となり、建物は倒壊し、周囲は火の海に。警察の特殊部隊SATや陸上自衛隊のヘリ部隊が投入され、町は戦場となる。民俗学的な物語も最後は戦争アクションものになってしまった。これはこれで新鮮だが、期待していたものとは違ったかな。

  • kenitirokikuti さん

    後半は分かりやすいスペクタクルなアクションシーンが続く。北陸や三陸沖であれば、原発や津波といった破壊シーンであったろう。本作ではハッタリを効かせて、原住民河童たちが人工地震を発生させる(鳥獣草木を活性化させ、地盤を揺るがす)。しかし、河童たちの反乱は原理的に勝利しえない戦いだ。テロは鎮圧され、うやむやのうちに闇に葬られて物語はフェイドアウトする▲『エンブリヲ』の連載期間は『寄生獣』と重なっていたなぁ。

  • £‥±± さん

    小川幸辰、久々のホラー分野へのカムバック。 特濃の伝奇・民俗学的設定と少女漫画的デフォルメのキャラが混在するクセの有る作風だが、旧作「エンブリヨ」に魅入られたかたなら惹かれる物が有る作品。

  • 北白川にゃんこ さん

    水棲人類強過ぎだろ…。

  • コリエル さん

    完結。まつろわぬ民の末裔たちと自然の霊威を取り扱った作品は珍しいというほどではないが、文明社会により迫害された彼らが戦争を仕掛けてくるという転換はちょっとレアだった。もう少し長い尺で読んでみたくもあったけれど、今の時代にこのジャンルの作品では難しいかなあ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

コミック に関連する商品情報

おすすめの商品