別れる理由 4 ((P+D BOOKS))

小島信夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093523776
ISBN 10 : 4093523770
フォーマット
出版社
発行年月
2019年10月
日本
追加情報
:
416p;19

内容詳細

文芸誌「群像」に連載された、小島信夫の“執念の大作”第4巻。前巻で描かれた、ミュージカルとも前衛演劇ともつかない「夢くさい」世界が、一気に暴走を始める。妻・京子の実子、康彦の担任である女教師・野上と主人公・前田永造の淫靡な世界が繰り広げられたかと思えば、永造は突如として馬になって、王妃が誘拐されたことに端を発するトロイ戦争について考察を始めたりする―。単なる夢でもなく、単なる現実でもない奇妙な意識世界。時間の流れも、舞台がどこなのかも判然としないカオスの極みを描ききる、鬼才・小島信夫の真骨頂。

【著者紹介】
小島信夫 : 1915年(大正4年)2月28日‐2006年(平成18年)10月26日、享年91。岐阜県出身。1954年『アメリカン・スクール』で第32回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • でろり〜ん さん

    面白いです。支離滅裂な書き方に著者自身が形を見い出したのか、読む側が荒唐無稽に慣れてきたのか。小説にできる事というのではなく、小説にしかできないこと、にチャレンジしたものなんでしょうかね。前妻の向こうにはボッブがいて、浮気相手の向こうには当然その夫がいて、寝取った方と寝取られた方と、その両方に思いを馳せている主人公の思考は、まあ、こんな感じもアリなのかもしれませんね。決定的なことが言えないので、芝居仕立て。ヘレンの新解釈まで持ち出して、まだこれからウダウダ続く、ということなんですね。連載という商売方法?

  • アレカヤシ さん

    作者はまじめに書いているのか?だけど、むちゃくちゃのようでいて、話はつながっている。まるで作者自身が白い粉をのみながら書いているみたい。 書かれた当時は、家・家族というのが、まだかろうじて価値を持っていた時代だと思うのだけど。そういう家とか、夫婦とかが主題だと思っていたけど、なんだかわからなくなってきた。肝腎なところを読み飛ばしてしまっているような気がするけど、面白いからこのまま読み続けます。

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人物・団体紹介

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小島信夫

1915年、岐阜県生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。55年、『アメリカン・スクール』で芥川賞、65年、『抱擁家族』で谷崎潤一郎賞、72年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞、81年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞、82年、『別れる理由』で野間文芸賞、98年、『うるわしき日々』で読売文学賞を受賞。

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