別れる理由 (2)(P+D BOOKS)

小島信夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093523738
ISBN 10 : 4093523738
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
追加情報
:
457p;19

内容詳細

文芸誌「群像」に連載された著者の“執念の大作”第2巻。前田永造の妻である京子が前夫である伊丹との間に設けた長男・康彦は、母のいない寂しさから家出を繰り返す。康彦の学校へと出向いた永造は、どこか馴れ馴れしい担任の女教師に名前を「作家・前田永造」と呼び捨てにされ不快ながらも性生活について論じたりもする。そこから一転、先妻・陽子が存命の頃、後に京子の友人として再会する幼なじみ・会沢恵子との不倫の過去へと物語は移行していく。現在と過去が交錯しながら織りなされるように展開していく「姦通」をテーマにした異色の愛憎世界!

【著者紹介】
小島信夫 : 1915年(大正4年)2月28日‐2006年(平成18年)10月26日、享年91。岐阜県出身。1954年『アメリカン・スクール』で第32回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • でろり〜ん さん

    話の横滑りは相変わらずでしたが、移り変わっていく話の単位が随分大きくなってきて、小説の中身としては幾分か、見えてきそうな気配の巻でした。が、まだまだ続く。既に起きてしまっているある種の事件を仄めかしていてはあるようですが、作者の意図は、やっぱり想定できないですね。登場人物たち全員が複数回の結婚を経験していて、死別であれ生き別れであれ、男と女という関係だけだけではなく、親子という関係性についても、意に染まない別れがありますからね、妄想と記憶と現実と、仄めかしはまだまだ続くんでしょうねえ。理由とか、ないよ~。

  • アレカヤシ さん

    小説内の現在時間は、第二巻末になっても、永造と京子と絹子の場面のままみたい。時間はいくらも進んでいない。それ以外のはなしはみんな、永造の思念、回想、推論みたい。 現実の生活は耐えられないけど、小説ならおもしろく思える。自分には、現実はスピードが早すぎて、対応できないし理解できない。でも、本だと、もとに戻ったり、一旦とまってゆっくり反芻できる。だからといって、完全に理解できるわけではないし、間違った解釈をしたりする。   わざと読み辛く書いているようなのは何故なんだろう。読者を何度も立ち止まらせる為?

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人物・団体紹介

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小島信夫

1915年、岐阜県生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。55年、『アメリカン・スクール』で芥川賞、65年、『抱擁家族』で谷崎潤一郎賞、72年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞、81年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞、82年、『別れる理由』で野間文芸賞、98年、『うるわしき日々』で読売文学賞を受賞。

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