“どんでん返し”の科学史 蘇る錬金術、天動説、自然発生説 中公新書

小山慶太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121024763
ISBN 10 : 4121024761
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
218p;18

内容詳細

ありふれた金属から金や銀を作り出そうとする錬金術。ニュートンすらその魅力に取り憑かれていたが、元素の概念が普及すると荒唐無稽だと退けられた。だが20世紀になると物理学者ラザフォードが「新しい錬金術」と称した物理学の進展によって、今では自在に元素の変換が可能になった。天動説、不可秤量物質、エーテル、自然発生説など、一度は否定され、別の視点から復活するトピックに注目して描かれる、もう一つの科学史。

目次 : 1章 蘇る錬金術(奇妙な貴族の紋章/ 『新しい錬金術』 ほか)/ 2章 転変をつづける宇宙像(天動説と地動説の相似性/ 天動説は高度な数学理論 ほか)/ 3章 復活した不可秤量物質(熱の担い手、カロリック/ ブラックの熱容量と潜熱 ほか)/ 4章 回帰する生命の自然発生説(一九世紀に発展を遂げた生物学/ 微生物の発見 ほか)

【著者紹介】
小山慶太 : 1948年、神奈川県生まれ。1971年、早稲田大学理工学部卒業。理学博士、早稲田大学社会科学総合学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かごむし さん

    テーマを4つに絞った科学史。前代のものがどう否定されていったのかという対比でストーリーが進んでいくので、理系でもなくこういうものに素養のない僕にも、理解できない箇所はあっても丁寧に読んでいけば興味深く読み進められる。アインシュタインの何が天才だったのかというくらいのことは肌感覚で理解できた。もちろん、蘇る錬金術と言ってもトンデモ本ではなく、いったん否定されたはずのアイデアや考え方が、形を変えて現代科学でも生きていたりするんですよ、面白いですね、というのがサブタイトルの趣旨。小説のような面白い読み物だった。

  • 目黒乱 さん

    科学の素養がないとけっこぅ難しい。科学の素養をつけたい。核兵器の核って原子核のことって知ってました? 情けないことに,私は知りませんでした。高校の理科で習う範囲くらいは知っておきたいし,とてもおもしろいと思うのだ。本の感想になってないが,大目に見てください。

  • ひー坊 さん

    正直、半分以上がちんぷんかんぷんだった。けどうっすら、なんとなーく流して読んで『ほー』となったけど、誰かに要約を伝えるのも無理。もっと簡単な本から始めれば良かった(笑)

  • しんこい さん

    天動説が本当に死んだのは最近とか、質量のない物質、昔から人間いろいろ考えた説が一度は否定され、新たな知見が進むと別物としてよみがえる、科学といえど進み方は一直線じゃないと知る。SFでなじみのエーテルもでてくるし、アインシュタインの偉大さが単に相対性理論を考えただけでないというのがよくわかる。ラザフォードも同様。果たしてStap細胞にどんでん返しは起こるか。

  • rosetta さん

    文学部と言うバリバリ文系の自分だけど大学に入って受けた最初の講義で一番面白かったのは数学概論と自然科学概論だった。自然科学では天動説から天動説への変換を、数学では非ユークリッドの成立を教わった。どちらもパラダイムシフトを取り上げていたのが当時の自分には新鮮で、ああ大学で学門しているんだなぁと実感した。所詮教養科目レベルだったのだがwこの本ではパラダイムシフトによって葬り去られた過去の理論が形を変えて今の科学にも残っていると言う〈どんでん返し〉を扱っていて再び眼から鱗が落ちる思いを味わわせてくれた!

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小山慶太

早稲田大学名誉教授。理学博士。専門は科学史。1948年生まれ。1971年早稲田大学理工学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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