宇宙開発の不都合な真実

寺薗淳也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784801306202
ISBN 10 : 4801306209
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
207p;19

内容詳細

技術的にも金銭的にも小さなサンプルしか持ち帰ることができない、宇宙資源がどれぐらいあるか不明、研究が追いつかずビジネス優先になるおそれがある…。明るい未来と共に語られがちな宇宙開発には、問題が山積している。そうした知られざる問題を、JAXA元職員である惑星科学者が解説。不都合な真実を明るみに出すとともに、宇宙との新しい向き合い方を提案する。宇宙開発のリアルをきれいごとぬきで語る。

目次 : プロローグ 宇宙開発の不都合な真実/ 第1章 宇宙資源は人類の未来を救うのか?/ 第2章 宇宙ビジネスは日本経済の救世主なのか?/ 第3章 日本の宇宙開発は世界一のレベルなのか?/ 第4章 宇宙開発は平和をもたらすか?/ 第5章 今後の宇宙開発に影響する人災と天災/ エピローグ 宇宙開発のこれから/ おまけ 宇宙関連のリテラシーを高めるために

【著者紹介】
寺薗淳也 : 1967年東京都生まれ。名古屋大学理学部卒。東京大学大学院理学系研究科(博士課程)中退。宇宙開発事業団、宇宙航空研究開発機構、(財)日本宇宙フォーラム、会津大学などを経て、現在、合同会社ムーン・アンド・プラネッツ代表社員。有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所(USP研究所)上級UNIXエバンジェリスト。NPO法人日本火星協会理事。「月探査情報ステーション」編集長。専門は惑星科学、情報科学。現在は月・惑星探査及び宇宙開発の普及・啓発活動をメインに、自らの合同会社を基盤に活動を行っている。USP研究所では、宇宙開発とコンピューターの知識を活かし、次世代育成やIT技術の普及啓発を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    H3ロケット打ち上げ失敗の直後に読むと、日本の宇宙開発技術が高くないとの解説に納得させられる。予算も人材も足りず、インドにさえ抜かれている現状を知らず「はやぶさ」の成果に喜ぶのは情けない限りだ。『ガンダム』などで描かれてきた通り宇宙航空技術は軍事技術と同一であり、どの国も軍事機密を名目に巨額の金が使途不明になっている。地球の周辺は回収不可能な大量の放置デブリに満ち、宇宙進出の断念もあり得るほどとは想像もできない。自国利益最優先の今日では解決の見込みがない問題ばかりで、宇宙への夢も希望もなくなってしまう本。

  • geki さん

    宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、機動戦士ガンダムなどの宇宙アニメとともに育ってきた日本人。しかし、覇権争い、軍事目的で発展してきた宇宙開発に日本は超大国レベルの足元に及ばない。それでも、小規模ながらも、宇宙開発を続けてきた技術と人材と熱意が日本にはある。本著では、現在の宇宙開発の諸問題に触れ、日本の宇宙開発の現状を丁寧に解説し、未来の宇宙開発のあるべき姿を説く。開発にはどうしてもお金が必要で、限られた予算の中でどうプライオリティをつけるかは、我々が宇宙を身近に感じて、ファンになることが、一番の近道なのだ。

  • さきこ さん

    元JAXA広報が考える、日本の宇宙開発の問題点。わかりやすさを重視したのか、内容は浅め?おおむね知っている内容だった。著者も書いているとおり、問題点を指摘し批判することが本書の目的ではなく、議論を促進することが目的。税金が使われているのだから、エライ人に任せておけばよい、というわけではない、という話。

  • ray さん

    ☆4 夢やロマン以上にリスクや問題が山積みの宇宙開発。宇宙技術=軍事技術。条約はあるが、実質、宇宙資源は早い者勝ち。宇宙ゴミは将来、海洋プラスチック問題のようになるのが想像できる。米国主導のアルテミス計画は巨額の税金が日本から投入されるも、あまり周知されず。その費用は示されず、兆を超す可能性がある。盛んなベンチャーの勃興。開発が民間に偏るリスク。町工場の技術が持ち上げられるが、日本は世界的から遅れている。宇宙開発は地球上での間違いを宇宙で繰り返す未来しか見えないが、進まざるを得ない。広く活発な議論が必要。

  • まあさん さん

    宇宙開発バンザイモノのカウンターで購入。研究者の目線で書かれていると感じました。下町ロケットでは出来ないと書かれてますが宇宙に限らず、同じだと思います。大きい問題は所有権のない宇宙のデブリなのかなと。宇宙デブリを持って帰ればメリットあるじゃないというのは、甘かった。コストがかかるのね。 著者は宇宙開発が好きなんですね。これからは宇宙開発かな?と息子に話をしようと思いました。

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