銀座アルプス 角川ソフィア文庫

寺田寅彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044005856
ISBN 10 : 4044005850
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
追加情報
:
384p;15

内容詳細

「宗教は往々人を酩酊させ官能と理性を麻痺させる点で酒に似ている。そうして、珈琲の効果は官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする点でいくらか哲学に似ている」(「珈琲哲学序説」)。近代文学史に輝く科学随筆の名手による短文の傑作選。写生文を始めた頃から昭和8年まで、寅彦の鳥瞰図ともいうべき作品を収録する。表題作および「電車と風呂」「鼠と猫」「石油ランプ」「流言蜚語」「病院風景」等30篇。
解説・角川源義、有馬朗人

【著者紹介】
寺田寅彦 : 1878〜1935年。東京生まれ、高知県で育つ。東京帝国大学物理学科卒業。理学博士。東京帝国大学教授、帝国学士院会員などを歴任。東京帝国大学地震研究所、理化学研究所の研究員としても活躍。物理学者、随筆家、俳人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鱒子 さん

    友人本 寺田寅彦は科学と文学を融合させた人物だ、と誰が書いたのか忘れてしまいましたが、まさにその通りだと思います。知性と品の良さ、そして飄々とししつつも真摯な人柄が見える、素敵な随筆集です。巻末の角川源義氏の解説(寅彦を中心としているが、あちこち話が飛ぶのでハッキリ言ってかなり読みにくい)、さらにその後の解説 有馬朗人氏の2人ともが「団栗」に言及していますが、本書に「団栗」は未収録なのです。ここだけはめっちゃ残念。

  • LNGMN さん

    随筆集。身近な事柄を科学的視点で分析しつつも、古今東西の思想を行き来しながら綴られた詩情あふれる文章が素敵。「一杯のコーヒーは自分のための哲学」といったパワーワードが並ぶ『珈琲哲学序説』が好きだ。

  • Inzaghico さん

    上野の象が浅草花やしきに引っ越していった顛末からいろいろ想像をめぐらせる「解かれた象」は一読に値する。関東大震災のときに暴徒が井戸に毒を入れたという虚言について書いた「流言蜚語」もしかり。科学的に考えればそんなことありえないだろう、という冷静さをもつことの重要性は、今なお変わらない。いや、重要性は今のほうが増しているだろう。飼い猫の好き嫌いを割とはっきり書いていて、好かれていない猫が不憫でならない(笑)。ガマ蛙とかネズミとか捕ってたのねえ、昔の猫は。

  • こほ さん

    楽しかった…こないだ読んだ『ピタゴラスと豆』は楽しかったー!だったけど今回はもっとしみじみ良かった。感性も好きだし文章や構成も上手いなあと思う。俳句のこと、猫の話、線香花火の話、金平糖の話、心のピアノと調律師、科学の目的は化物を捜し出すこと、銀座アルプス、珈琲の話。好き。夏の話も! 今はもう貧乏人にもつらい季節だなあ。解説がまたすばらしかった、泣けた。漱石先生大好きだったんだねーとは前から思ってたけどここまでとは。出会えてよかったね。有馬朗人のも締めの俳句がたまらない。

  • yambou215 さん

    著者は明治生まれの人なので、文体が少々古くさいのは致し方ないが、題材の面白さ、鋭い人間観察など、さすがは随筆の名手と思わせる文章が多い。 帝国議会を傍聴したときの様子なんか、いつの時代も議会の議事は変わらないようで興味深かった。

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人物・団体紹介

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寺田寅彦

物理学者、随筆家。1878年東京生まれ、高知育ち。筆名吉村冬彦。第五高等学校(現熊本大学)で田丸卓郎と夏目漱石に学ぶ。東京帝国大学物理学科卒業後、「尺八の音響学的研究」で理学博士号を取得。1909年に東大助教授となり、ドイツ留学後、欧米を歴訪。1916年、東大教授。理化学研究所・航空研究所・東大地震

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