地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集 中公文庫

寺田寅彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122055117
ISBN 10 : 4122055113
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,195p

商品説明

寺田寅彦の地震と津浪に関連する文章を集めた。地震国難の地にあって真の国防を訴える警告の書。小宮豊隆宛震災絵はがき十葉の図版入。

内容詳細

「天災は忘れた頃にやって来る」の名言で有名な寺田寅彦の、地震と津浪に関連する文章を集めた。地震国難の地にあって真の国防とは何かを訴える色あせぬ警告の書。寺田寅彦が漱石門下の友人小宮豊隆に送った「震災絵はがき」のカラー図版十葉を収める。

目次 : 断水の日/ 事変の記憶/ 石油ランプ/ 地震雑感/ 流言蜚語/ 時事雑感/ 津浪と人間/ 天災と国防/ 災難雑考/ 地震の予報はできるか/ 大正十二年九月一日の地震について/ 地震に伴う光の現象/ 震災日記より/ 小宮豊隆宛書簡(大正十二年九月−十一月)/ 無題

【著者紹介】
寺田寅彦 : 1878年(明治11)、東京に生まれる。物理学者、随筆家。父は高知県の士族出身。五高在校中、夏目漱石に学ぶ。1903年(明治36)、東京大学物理学科卒業。東大助教授を経て、東大教授。地震研究所、航空研究所、理化学研究所などにも籍をおいた。科学者の視点から、日常身近の現象をとらえた独特の随筆を多く書いた。筆名に吉村冬彦など。1935年(昭和10)、逝去

千葉俊二 : 1947年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授

細川光洋 : 1967年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。現在、高知工業高等専門学校准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • モリータ さん

    ◆2011年7月刊。寺田寅彦による災害に関する随筆を集めたもの。当然、東日本大震災を受けての出版ということであろう。繰り返し起こる災害やそれへの備えの必要性に関して、書かれてあることが当たり前に感じられる、とすれば、著者のような考え方が歴史的に見て正しかった、ということか。◆以下抜き書き。

  • マカロニ マカロン さん

    個人の感想です:B。大正末〜昭和初期に書かれた地震・津浪・科学技術関連の随筆集。『天災と日本人』(角川ソフィア文庫)と5編が重複。関東大震災前後の1923/8/24〜9/3の日記が詳細かつ冷静に状況を記録している。小宮富隆宛書簡(同年9〜11月)も同様に貴重な体験記になっている。本書の『事変の記憶』では「物質が進んだ代わりに人間は退歩した、(いろいろの根も葉もない噂に心を惑わされ)昔の自警団は罪もない人をなぶり殺しにはしなかった」と書いているが、現代のSNS上のバッシング騒動を見ると今も変わっていない。

  • なさぎ さん

    先の胆振東部地震では、北海道全域にわたる停電によって多大な影響が出た。暖かい時期だから良かったが、これがもし冬だったならば、3.11にも並ぶ大震災となっていたかも分からない。「断水の日」を読みながら、人類が根本的には進化していないという寺田の言を重く受け止める。

  • 狐狸窟彦兵衛 さん

    寺田寅彦という人は、一流の物理学者であり、かつ、一流の文学者であることを今さらながらに知りました。関東大震災の以前から、地震や津波の発生するごとに冷静にその状況を分析し、「減災」のための対策の重要性を説いています。政府の災害対策のお粗末を嘆いて「陸海軍当局が仮想敵国の襲来を予想して憂慮するのも尤もな事である。(中略)戦争の方は会議でいくらか延期されるかもしれないが、地震とは相談ができない」と言っています。外交でも、防災でも国民を守り切れない「政府」への批判のまなざしは、世紀を超えて、現代をも貫いています。

  • Hiroki Nishizumi さん

    英知を引き継ぐことは必要だが、難しいよな

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寺田寅彦

物理学者、随筆家。1878年東京生まれ、高知育ち。筆名吉村冬彦。第五高等学校(現熊本大学)で田丸卓郎と夏目漱石に学ぶ。東京帝国大学物理学科卒業後、「尺八の音響学的研究」で理学博士号を取得。1909年に東大助教授となり、ドイツ留学後、欧米を歴訪。1916年、東大教授。理化学研究所・航空研究所・東大地震

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