幻想図書館 河出文庫

寺山修司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309408064
ISBN 10 : 4309408060
フォーマット
出版社
発行年月
2006年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,247p

内容詳細

反体験主義者のユートピアとしての読書を拒絶し、都市を、地球を疾駆しながら蒐集した奇妙な“書物”のかずかず。―「髪に関する面白大全」「娼婦に関する暗黒画報」「寝ながら読む寝台をたのしむ本」「靴の民俗学を読む方法」「眠られぬ夜の拷問博物誌」など、半径一メートルの想念が彼方に飛躍する、興味つきない書物案内。

目次 : 髪に関する面白大全/ 蛙学者になるための愉快な百科/ 男がハーレムを持つとき/ 怪物たちのカーニヴァル/ オズの魔法使いのスクラップブック/ ニグロのための実話画報/ 娼婦に関する暗黒画報/ 寝ながら読む寝台をたのしむ本/ 靴の民俗学を読む方法/ 書物に関する本の百科/ 推理小説に書かれた女たちの肖像/ 馬好きのための物知り画報/ マゾヒズム映画の民俗学/ 少年時代に猟奇雑誌ファンだった/ 蒐集狂たちの謎めいた情報交換誌/ 眠られぬ夜の拷問博物誌/ 月夜にひとりで読む狼狂入門/ 聖トリニアン女学生の叛乱/ グランヴィルの発狂漫画集

【著者紹介】
寺山修司 : 1936‐83年。青森県生まれ。詩人、劇作家。早稲田大学中退。54年、『チェホフ祭』で「短歌研究」新人賞を受賞。67年、演劇実験室「天井棧敷」を設立、演劇の変革のリーダーとなる。75年、映画「田園に死す」で芸術選奨新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 青蓮 さん

    寺山修司が紹介する珍本、奇書の数々。大変興味深く読みました。世の中にはこんなに風変わりで、面白い本があるのだなぁと感心しました。今では読めない「猟奇雑誌」に興味津々。「怪物たちのカーニヴァル」「書物に関する本の百科」「マゾヒズム映画の民俗学」「眠られぬ夜の拷問博物誌」などアンダーグラウンドな匂いに楽しく酔いました。「世界はすべて、ひらかれた本である。問題はどのように「読みとる」べきか、だ。すなわち、本は、あらかじめ在るのではなく、読者の読む行為によって<成らしめられる>無名の形態に他ならない、のである。」

  • コットン さん

    寺山修二的奇妙な書物案内(アンダーグラウンド風)。

  • TSUBASA さん

    寺山修司が出会った様々なテーマに関する奇書珍書を読みつつ、嘘か誠か歴史や逸話を紹介する。ハーレム、オズの魔法使い、娼婦、靴、推理小説、マゾヒズム映画、拷問、etc。蛙に乗ってアンデス山脈を越えようとした男がクレイジーすぎて(何故蛙に乗れると思ったのか?しかも潰れて失敗してるのに2度3度繰り返すし)ゲラゲラ笑ったけど中世の逸話って現代の想像力の向こう側にあるようなことを平気でやりやがるよなぁ…。40年代に既に校内暴力について描かれた漫画聖トリニアン女学院は2007年に映画化しているようで興味ある。

  • ジュンコ さん

    “世界はすべて、ひらかれた本である。問題はどのように「読みとる」べきか、だ。すなわち、本は、あらかじめ在るのではなく、読者の読む行為によって<成らしめられる>無名の形態に他ならない、のである。”

  • かさねパパ さん

    寺山さんの没後10年目に河出文庫からでました。元本は1982年刊ですので、寺山さんがなくなるちょっと前です。内容は、色んな珍しい書物についてのエッセイですが、種類は多岐にわたり、また変なもの〜特殊なものが多く、大変面白いです。澁澤さん、種村さんに通じるものがあり、時代的にも同時代を生きた人たちだったのかなと思います。その博物学的な知識と、辛口のコメント〜寺山さんの人生を考えると、ずっとアウトサイダーでいたのかな〜と、なんとなくしんみりしてしまいました。今度は詩集を読んでみたいです。

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