あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々

寺尾紗穂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087711172
ISBN 10 : 408771117X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
220p;19

内容詳細

第二次大戦以前、日本の植民地だったパラオ。そこには「南洋庁」という役所があり、日本からの移民と現地島民が織りなす「暮らし」がたしかにあった――。
当時パラオに赴任した作家・中島敦の小説をきっかけに、著者が当時の南洋諸島に興味を持ち、実際にパラオへ赴き、日本統治時代を知るお年寄りを訪ねて、当時のエピソードを収集した歴史ルポルタージュ。
著者はパラオだけでなく、パラオからの帰国者が集団で移住した宮城県蔵王町の北原尾や、宮崎県小林市の環野にも赴いて、当時の証言を集めた。
戦中派が世を去って歴史の記憶が薄れる今こそ、広い世代に読まれるべき貴重なエピソードが詰まった一冊。

【著者略歴】
寺尾 紗穂(てらお さほ)
1981年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化専攻修士課程修了。2006年に『愛し、日々』でシンガーソングライターとしてデビュー。音楽活動のかたわら、ノンフィクションやエッセイを執筆し、文筆家としても活躍中。著書に『評伝 川島芳子――男装のエトランゼ』(文春新書)、『愛し、日々』(天然文庫)、『原発労働者』(講談社現代新書)、『南洋と私』(リトルモア)など。2017年6月に第8作となるオリジナルアルバム「たよりないもののために」をリリース。

【著者紹介】
寺尾紗穂 : 1981年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化コース修士課程修了。2006年に『愛し、日々』でシンガーソングライターとしてデビュー。音楽活動のかたわら、ノンフィクションやエッセイを執筆し、文筆家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆいまある さん

    今日、昼間に着く飛行機でパラオに来ました。空から見るパラオは世界で一番綺麗な所(モルディブと張れる)。海の中は世界一。この国を、第一次世界大戦から第二次世界大戦まで、日本は統治し、強引に日本化しました。日本と共に戦争に巻き込まれ、沢山の人が死にました。パラオの島民より更に差別され、飢えたのが、連れて来られた朝鮮の人達(あと千年謝っても終わらないようなことしたんだなあ)。日本による植民地化で少し近代化もしたので、親日国と思われがちですが、安易にそう思わないこと。私達はこれから先二度とパラオを傷つけない。

  • おかむら さん

    親日国と言われるパラオ。戦前日本の植民地だった時代を懐かしむ島民もいるとか。そんなノスタルジックに語られる裏の複雑な気持ちを島民に聞き取り。また日本から移住した人々にも聞き取り。戦争で暗転する南国の暮らし。支配と被支配。満州や朝鮮とは違うけど台湾に近いものを感じました。「山月記」の中島敦はパラオに役人として赴任していたそう。(著者の興味はここから)。あと、パラオにNHKラジオの放送局があったこと、熱帯生物研究所があったことなど、興味深い話題も。ぜひNHKスペシャルで深掘りして欲しいわ。

  • 信兵衛 さん

    いつか、南洋のリゾート地としてではなく、かつて日本が統治した時代の面影を残すパラオを訪ねてみたいという気持ちになりました。

  • takeapple さん

    台風で参加できなかったビブリオバトルで紹介しようと思った本。先週のNHK第一放送、「著者からの手紙」で紹介されていた。第一次世界大戦後、日本領になった南洋諸島パラオで、第二次大戦中どんなことがあったのか、著者が現在のパラオを訪れ、聞いた話、パラオからの引揚者が戦後開拓に入った北原尾や環野を訪ね聞いた話からなる良質なルポルタージュ。著者が愛して止まない中島敦の『南方通信』などからも、植民地支配や戦争に翻弄された人々の哀しみも伝わってくる。「現地の人の生の声を集めようと思えば、日本時代はよかったよいう話が」い

  • ヒラP@ehon.gohon さん

    昨年パラオに旅行した時には、戦争の悲惨さとともに働く日本人の多いことと、親日感情の強さが印象深かったのですが、このような裏側も有ることを教わりました。 施設や風景が印象と被るので、読みやすかったです。

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