時刻表2万キロ 河出文庫

宮脇俊三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309470016
ISBN 10 : 4309470017
フォーマット
出版社
発行年月
1980年06月
日本
追加情報
:
15cm,262p

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もはや鉄道文学の「古典」たりうる名作。こ...

投稿日:2009/05/28 (木)

もはや鉄道文学の「古典」たりうる名作。この本がなければ今のように「乗りつぶし」が一般に認知されることもなかっただろうし、そのほうが良かったのかも知れぬが、いずれにしても時刻表と鉄道に乗ることそのものが好きな人には1回といわず100回読んでも面白い本。あらためて宮脇先生が亡くなってしまったことが残念。

アマデウス さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる さん

    【鉄道月間・9冊目】 編集者・宮脇さんを、一挙に旅行作家として有名にした本。1978年作品なので、全線完乗の対象は「国鉄」。もはや存在しない路線の記述が多く、この本自体、鉄道史の貴重な証言だろう。わずかな区間を乗るために、夜行列車・徒歩・タクシー、果ては水中翼船までを駆使する、時刻表のアクロバット。「乗り鉄」なら一度はやってみたい夢なので、孤独な未乗区間「退治」の世界は、読みだすとやめられない。いつもおみやげがないので、旅から帰ると、小さいお子さんはもう寝ているという家庭の描写が、実に昭和的だと思った。

  • molysk さん

    昭和52年、国鉄の全路線を搭乗するまでの鉄道紀行。当時の国鉄の総延長は2万キロを超えており、本書は完乗までの2700キロ余りの記録。宮脇が筋金入りの鉄道マニアであることは疑いないが、その筆致は知識をひけらかすような嫌味を感じさせるものはなく、軽妙にローカル線への旅情をかきたてる。北海道や筑豊の炭田地区の路線は多くが現存せず、本書は当時の貴重な記録。巻末、80年来の悲願であった大船渡線の全通を、町を挙げて祝う志津川の人々。歓喜の声の影に、2011年にこの地を襲う震災を知る読者は、一抹の寂しさも覚えるのだ。

  • きいち さん

    読み返すたび、書き出しの文章の力にほれぼれとする。第一章の一節目も二節目も最終節も第二章も、どれを全体の冒頭に置いてもいい、読者を引き込むものばかり、まさに書き出しの見本市。歴戦の編集者である宮脇がそれまでの技術を叩き込み、彫琢の極みを尽くした感じ。この時点ではまだ中央公論社の社員だし、この一冊が最初で最後となる可能性の方が大きい、それでも満足できるように!と、そんな思いも感じられる。◇フラットに風景を見る目、見えてないものへの想像力、目の限界に意識的であること…。今の自分のモノの見方を作ってくれた本だ。

  • koji さん

    遅ればせながら、宮脇俊三さんの著作を読み始めました。「三つ子の魂百まで」と言いますが、幼い時の鉄道駅名好きが定年後の趣味に深化した感じですね。時刻表復刻版とセットで本書を完読。時は48年前。国鉄(JR)全線完乗を目指した著者の2年間の乗車記録。どこにいっても宿が満室で、とうとうラブホに一人で泊まらざるをえなくなったり、時刻表の謎解きから3線を一つの列車で乗り継いでいく方法を見つけ悦に入ったり、節約旅行の積りが酒の呑みすぎの居眠りで思わぬ出費を強いられたり、昭和テイスト感漂う抱腹絶倒のエピソード満載の好著

  • 秀玉 さん

    作家さんは紀行小説家。時刻表2万キロ、最長片道切符の旅 、終着駅は始発駅、旅の終りは個室寝台車の4冊を購入しようと考えていたら、この本を読んだ気がしてきた。そして自宅の書棚を見たら有る!東京で発生した遅延が九州にまで影響する内容に驚き、加古川駅始発の加古川線が全国制覇の最後の旅となったこと。この加古川線は大坂在勤時、労働安全衛生の試験場が神野駅から徒歩15分程のところにありお世話になったので尚さらだ。作家さんは制覇したあと抜け殻のようになったとの記述も懐かしい。次の目標はどうしたのだろうか。

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人物・団体紹介

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宮脇俊三

1926年埼玉県生まれ。45年、東京帝国大学理学部地質学科に入学。51年、東京大学文学部西洋史学科卒業、中央公論社入社。『中央公論』『婦人公論』編集長などを歴任。78年、中央公論社を退職、『時刻表2万キロ』で作家デビュー。85年、『殺意の風景』で第十三回泉鏡花文学賞受賞。99年、第四十七回菊池寛賞受

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