時刻表昭和史 角川ソフィア文庫

宮脇俊三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044094829
ISBN 10 : 4044094829
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
追加情報
:
329p;15

内容詳細

鉄道紀行の第一人者がみた体験的昭和史
二・二六事件の朝も電車を乗り継いで小学校に通い、終戦の日も汽車に乗っていた??鉄道紀行の第一人者が、家族の風景と青春の日々を時刻表に重ねて振り返る体験的昭和史! 同名の角川文庫版に口絵を新規収録。

【著者紹介】
宮脇俊三 : 1926年、埼玉県川越市に生まれる。51年、東京大学文学部西洋史学科卒業。出版社勤務を経て、鉄道紀行を中心とする執筆活動に入る。著書は、『時刻表2万キロ』(第5回日本ノンフィクション賞)、『時刻表昭和史』(第6回交通図書賞)、『殺意の風景』(第13回泉鏡花文学賞)、『韓国・サハリン鉄道紀行』(第1回JTB紀行文学大賞)ほか多数。98〜99年、『宮脇俊三鉄道紀行全集』(全6巻)を角川書店より刊行。99年、第47回菊池寛賞を受賞。2003年2月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    4分の3ほど読み進めたところで、終戦の日のエピソード。突然そこで「あとがき」になって1980年版は終わる。著者にとって「昭和史」とは終戦の日まで、だったのだ。裕福な家庭に育った宮脇少年の日々が、戦争の影とともに、坂を下るように過ぎていく。しかし著者はつねに「乗り鉄」であり続ける。後半、俄然お父さんが前面に出てくるが、ありがちなドラマはなく、淡々と、ともに時代を歩む親族としての関係が好ましく思える。広瀬正「マイナス・ゼロ」のような昭和戦前の描写が貴重だ。もちろん「あとがき」のあとの終戦直後の汽車事情も。

  • syota さん

    宮脇俊三は私の好きな旅行作家。『時刻表2万キロ』が広く親しまれているが、個人的にはこの『時刻表昭和史』が最高傑作と思っている。鉄道旅行を通して戦前・戦中の緊迫した空気感がまざまざと伝わってくる。「乗り鉄」の本領発揮というだけでなく、歴史書ではわかりにくい戦前・戦中のナマの雰囲気を伝える貴重な記録として、末永く読みつがれてほしい一冊。

  • ささ さん

    ■こんなすごい本が絶版?で気軽に買えないのは本当に勿体ない。小学生から大学に至るまでの昭和の風景、風俗、戦争についても触れられた電車にまつわるエッセイ。何より驚くのは宮脇氏の記憶力。車窓の風景、その時に感じたこと、ご飯などが詳細に記されている。不急不要の旅行が禁止された中での父との旅行、母や家族との疎開。作者の電車愛に理解のある両親が印象的。戦中、食糧調達ができないので、旅行先に米を持って行かなければならないの話は、今までそこに思い至らなかった。『歴史はうそを書く。(略)時刻表にはうそがない』(解説より)

  • Mark さん

    少年時代の自分にとっても「時刻表」は特別な存在だった。昭和の歴史、とりわけその20年までの期間は、この国が無謀な戦争に突き進み、破滅の瀬戸際まで追い詰められた暗い時代として理解されている。それでも、鉄道の視点から見ると、あの時代においても、貧しく、苦しいながらも人々は生き、生活していたことに改めて思いを馳せることができる。玉音放送の前後でも、変わらず鉄道は定刻運航していた、という小さいが確実な「史実」が、人間社会の堅牢さを語ってくれている気がして嬉しかった。

  • ジャガラモガラ さん

    ただ列車に乗りその当時の世相を記しただけのエッセイなのにとても面白かった。何の目的も無く列車に乗るのはなんとなく勿体無くて罪悪感があったが、ある列車に乗ってある路線を通ってみたい、だけでも十分な目的になる。鉄道道楽といったところか

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人物・団体紹介

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宮脇俊三

1926年埼玉県生まれ。45年、東京帝国大学理学部地質学科に入学。51年、東京大学文学部西洋史学科卒業、中央公論社入社。『中央公論』『婦人公論』編集長などを歴任。78年、中央公論社を退職、『時刻表2万キロ』で作家デビュー。85年、『殺意の風景』で第十三回泉鏡花文学賞受賞。99年、第四十七回菊池寛賞受

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