宮柊二歌集

宮柊二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003113813
ISBN 10 : 4003113810
フォーマット
出版社
発行年月
1992年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
宮英子 ,  
追加情報
:
346p;15X11

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    地下足袋に わが踏みゆけば いくさより 寂しき山の 落葉の音す(77頁)。見下しの 棚田の面に 浮苗は 片寄にりにけり 日本の平和(105頁)。右傾化するニッポンの将来を案じるよ。秋たちて 梔子(くちなし)の挿木 芽吹ききぬ 寂しいかな 秋に萌ゆといふこと(112頁)。人間を 大事にせざる 実験の 大き規模おもひ こころ激(たぎ)ち来(く)(125頁)。戦争の のちの平和を 喜びし ひとり心も 老い耄(ぼ)けにける(244頁)。

  • やま さん

    高校の時に、秋熱しと言う表現の解釈がわからずに覚えていた歌人の本。残念ながら問題の歌は見つからなかったが、短歌の表現に今更ながら驚く。言葉の使い方、毎日10首詠んで訓練したこと、戦争の歌など興味深く思った。高校の教科書に載っていたのはこれ「二人子はコーヒーを飲めば遁げゆけり秋熱き庭のただ恋しくて」。秋は初秋なのか中秋なのか晩秋なのかで国語の時間にそれこそ熱い議論をしたものだった。懐かしい。今読むとコーヒーを飲んで逃げる語感から中秋か?

  • のほほんなかえるさん さん

    およそ50年に渡る短歌業。重く硬い初期から柔らかき後期まで。言葉がぎっしりきちっと詰められている。

  • 日向夏(泉) さん

    老いて病んでいく身をさまざまに読む。視力が落ちたり、リウマチで手が思うように動かなくなったり。誰もが行く道であるが、その日が来るまで、まるで無いことになっている日々のことを、静かに打たれながら読む。

  • 剛田剛 さん

    宮柊二という歌人はどうしても最高峰の戦争文学たる「山西省」を中心に把握してしまいがちである。しかし、戦後の歌を「戦後の歌」として捉えるのは一面的に過ぎる。親の死、友人の死、自らの死、それらの手触りを歌う歌は新たに1頁を立てるべきものであって、決して「山西省 その後」ではない。彼が生涯かけて歌ったのは「死」であり、それに照らされている「生」であるとは言えまいか。

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