忘れられた日本人 岩波文庫

宮本常一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003316412
ISBN 10 : 400331641X
フォーマット
出版社
発行年月
1984年05月
日本
追加情報
:
15cm,334p

内容詳細

昭和14年以来、日本全国をくまなく歩き、各地の民間伝承を克明に調査した著者(1907‐81)が、文化を築き支えてきた伝承者=老人達がどのような環境に生きてきたかを、古老たち自身の語るライフヒストリーをまじえて生き生きと描く。辺境の地で黙々と生きる日本人の存在を歴史の舞台にうかびあがらせた宮本民俗学の代表作。

目次 : 対馬にて/ 村の寄りあい/ 名倉談義/ 子供をさがす/ 女の世間/ 土佐源氏/ 土佐寺川夜話/ 梶田富五郎翁/ 私の祖父/ 世間師/ 文字をもつ伝承者

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • seacalf さん

    民俗学に興味がなくても、するすると読みやすい。ばくろうやメシモライ、天狗の止まり木、男女の契りを賭けた歌合戦、狼の千匹連れ、1年に1度なんでも好きなことをしていい日。気になる事柄がふんだん。ほんの少し前の日本のことなのに、目を見張るような知らないことばかりでカルチャーショック。でもそれだけに実に面白かった。以前の村落は、驚嘆するくらい機能的なコミュニティが形成されていたんだなあと感心する。単純に現代と比較はできないけれど、仕事や生活や幸せのかたちについても考えさせられる、とても濃厚な一冊。おすすめです。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    フィールドワークを主にする民俗学者の一人として挙げられていたのが宮本常一氏だった。在学中、この人の本を読まなかった私を叱りたい!農民、漁民、木挽などの地方の人々の生活がこれまでも豊かで優しく、面白いとは!下ネタ多めなのもまた、良し(笑)個人的に寡婦や孤立化する女性を助けるため、共同体に人生経験豊富な老女達を中心とした互助組織が暗黙理にあったという点が興味深かった。同時に今の福祉を適用するための規制と照らし合わせると、現在はなんて窮屈なのか。後、口承伝聞を中心とする人と文字を知っている人の話し方の違いに感嘆

  • ジェンダー さん

    タイトルも良いです。忘れられた日本人と日本人の心も付け加えても良いような気がする。今は物がたくさんあふれしかも核家族化により昔からあるコミュニティが失われているような気がする。今でこそ便利になったけれど昔は昔で自然に触れまた男女間の交流も活発で良かったような気もする。自分はこの本の時代は生まれてないから知らないけれど読んでいてイメージしやすかった!スマホやタブレットで気軽に情報を得て誰とでも気軽に会える時代。けどこういった物がないからこそ身近な人を大事にする文化があったんだと思う。

  • molysk さん

    日本の民俗を知るには、資料を集めて分析する科学的手法のみでなく、各地にのこる伝承を聞いてまわる叙述的手法も必要なのではないか。宮本が辺境の老人たちの語りをまとめて出版したのが、本書である。幕末から明治、大正、昭和初期にかけて生涯を送ってきた古老たち。語られるのは、失われつつあった古き日本人の姿であった。人とのかかわりの限られた土地で、和を乱さぬような知恵を人々は身に付けてきた。しかし、明治以降の社会の変化で、古くからのしきたりは力を失っていく。完全に消え去る前の姿を聞き取り、宮本は本書に残したのである。

  • はっせー さん

    民俗学が好きな人におすすめの本になっている!宮本常一さんのことをご存知のかたも多いと思う。宮本さんの異名は「地球4周分歩いた男」である。そのぐらいフィールドワークに重きをおいて活動されていた。この本はそんな宮本さんのフィールドワークで得た内容の一部をまとめた本になっている!かなり濃厚な話が多くて勉強になるものばかりである。民俗学って声として消えてしまいそうな言葉を紡いで文化として残す学問だと思っている。宮本さんが行ったフィールドワークは次世代の民俗学者へ繋がっていると思った!

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人物・団体紹介

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宮本常一

1907年(明治40)〜1981年(昭和56)。山口県周防大島に生まれる。柳田國男の「旅と伝説」を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、五七歳で武蔵野美術大学に奉職

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