周防大島昔話集 河出文庫

宮本常一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309411873
ISBN 10 : 4309411878
フォーマット
出版社
発行年月
2012年11月
日本
追加情報
:
203p;15

内容詳細

父母から、祖父から、土地の古老等から、宮本常一が採集し続けた郷土に伝わるむかし話。瀬戸内海に浮かぶ島ゆえ、土佐大工・伊予大工に出稼ぎに出た者が伝えた話など、内外の豊富な話柄が熟成されている。「百合若大臣」など、ポピュラーな話の変奏も楽しめる。宮本民俗学の背骨をなす、貴重な一冊。

目次 : 百合若大臣/ ほうきの神様/ 瓜姫子/ 金のなる木/ 豆市の話―一寸法師/ 見透しの玉/ 見透しの玉―反物屋の嫁/ はなかみ八/ はなかみ/ 仏正三郎〔ほか〕

【著者紹介】
宮本常一 : 1907年、山口県周防大島生まれ。民俗学者。天王寺師範学校卒。武蔵野美術大学教授。文学博士。徹底したフィールドワークと分析による、生活の実態に密着した研究ぶりは「宮本民俗学」と称される領域を開拓した。1981年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きいち さん

    「明日学校で『話し方』があるという夜は必ず母や祖父にせがんで」話してもらった、「風呂をたいた晩はもらいに来る人の話が」楽しかった…など、話のあとの来歴の一言が面白い。◇戦前の大島、特に宮本の出身集落の近辺で話されていた昔話をとにかく集めたもの。話者は宮本の母をはじめ親族や近所の人びと。柳田国男に預けていたおかげで戦災での焼失を免れ、母の喜寿のお祝いにコピーで出したものだという。◇似た話を違う話者が話してたりして、昔話というのはそのまま記憶されてるのではなく、話者がその場で語りを構成してるのだな、と分かる。

  • ワッピー さん

    宮本常一に興味をもっての再読。周防大島は四国、特に土佐との交流が盛んだったようで、土佐起源の話も多い。また、落語と根を同じくする笑い話、日本全国に聞かれる起源話や換骨奪胎された神話とともに、わらしべ長者のプロセスを忘れた話もあって、本当に語られたものであると再認識。特に興味深いのは「炭とわらしべと豆」で、グリム童話に収録されている話を思い出しました。これは日本にも昔からある話なのか、落語「死神」のように輸入物なのか気になります。巻末の方言一覧も、四国に親戚のあるワッピーには親しみ深い言葉ばかりでした。

  • HANA さん

    著者が子供時代に聞いた昔話の数々が収録されている。内容も百合若大臣の異本や怪談、笑話と幅広い。子供の頃読んだか聞いたような話が多く、読んでいてとても懐かしい気分になった。子供の頃日向で微睡んでいるような気分。このような話を子供時代に家族や親戚から聞く事が、その子の将来にどのような豊かな思い出をもたらすか計り知れないのではないだろうか。著者は後書きで民話の語り部について悲観的な意見を述べていたが、親が子に寝物語にこのような話を語るという事を思えば決してその系譜は途絶えてはいないと思う。

  • Kazuya Nakagawa さん

    所々、落語で聞いたことあるような話が紛れてるのはなんでやろうか?研ぎ澄まされた笑い話には何百キロを飛び越える力があるのか?

  • ワッピー さん

    話自体には特に地方色があるわけではない気がしますが、全国で語られたもの、落語ネタまで周防大島でも語られているということは、瀬戸内は交通の便もよく、情報もよく通ったからなのではと感じられました。ご愛嬌といえば、(たぶん)話者がわらしべ長者の詳細を失念して、「とにかく後に長者になるのである」なんてものも採録してありました。これは結果ではなくてプロセスも大事ですから・・・

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人物・団体紹介

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宮本常一

1907年(明治40)〜1981年(昭和56)。山口県周防大島に生まれる。柳田國男の「旅と伝説」を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、五七歳で武蔵野美術大学に奉職

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