ヴィオレッタの尖骨

宮木あや子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309026039
ISBN 10 : 4309026036
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
追加情報
:
233p;20

内容詳細

あとどのくらい私たちはこうやって肌を合わせられるのですか。世間から隔絶された場所で生かされている美しい少女たち。快楽に溺れながらも、真実の情愛を求める彼女たちに救いはあるのか?儚くも美しい恋愛小説集。

【著者紹介】
宮木あや子 : 1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で第五回女による女のためのR‐18文学賞大賞と読者賞をW受賞しデビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    久々に宮木あや子を堪能した。4話ともぞくぞくさせるほど美しく、そして痛い。この4話の登場する『おんな』のどれかに私も属するのだろうか?そう、自分に問いかけるかもしれないが、哀しいかな美しい時はあまりに短く、青き尖った時もはらはらと握りしめた砂がこぼれる時間ほどもないのだ。手の平にはわずかに幾粒かの名残だけがある。それが逆に過ぎ去りし日々を甘美で魅惑なものと際立たせるのかもしれない。いえいえ、私にはそんな思いは欠片もないのですよ・・

  • モルク さん

    10代のまだ大人とは言えない少女たち。閉鎖的で、それでいて壊れやすく繊細で危うい、そしてそこはかとなく官能的。結構好きな世界観。ただ、なかなか描写が残酷。残酷ものは基本的に好物だが、ちょっと狂気に近かったので引いた。残酷と純粋は紙一重なのか。

  • うどん さん

    あまり好みじゃありませんでしたがなんとか読了。

  • Ikutan さん

    この繊細で叙情的な作品は宮木さんのA面ですね。閉塞的で、脆く、危うい少女たちの性的な関係が美しい文章で描かれ、独特な世界を醸し出しています。なかなか濃厚な4編の百合小説ですね。『ヴィオレッタの尖骨』は美しい装丁画通りの作品。耽美な芸術の世界と未熟な少女の危うさにぞくりと。『針とトルソー』『星の王様』は少女の置かれた境遇が切なく、あとを引く読後感。ラストの『紫陽花坂』で描かれた少女たちの濃厚な関係は、共学育ちの私には分からないけれど、夕子の様な少女が存在するのなら、その息苦しさは想像以上で辛いなと思った。

  • 巨峰 さん

    少女少女少女。宮木さんのA面。余談ですが、最後の「紫陽花坂」でてくる女子の名が軒並み「〜子」で誰が誰だか解りにくかった。キラキラネームがいいとは言わないけど、〜子ばっかりというのもどうなんだろうねと。どうにも没個性的やん。

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宮木あや子

1976年、神奈川県生まれ。2006年、『花宵道中』で第5回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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