僕は沖縄を取り戻したい 異色の外交官・千葉一夫

宮川徹志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000247979
ISBN 10 : 4000247972
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
251p;19

内容詳細

「千葉がいなければ、沖縄は今のような姿で日本に返還されていなかったかもしれない」自らの戦争体験から沖縄返還に情熱を捧げることを決意した異色の外交官・千葉一夫は、基地負担の削減を訴える沖縄の人びとの切実な思いと、アメリカの外交政策のリアリズムとの狭間で、何を思い、どう交渉したのか。知られざる黒衣の人物に光をあてることで、戦後日本政治史の舞台裏を明らかにし、私たちに刻印された「戦後」という時代を捉え直す。

目次 : 序章 “鬼”と呼ばれた男/ 第1章 戦争の影を背負って―一九四五年・沖縄戦と原爆/ 第2章 「僕は沖縄を取り戻したい」―外務省入省/ 第3章 「ポトマック川を渡れ」―在米大使館にて/ 第4章 北米第一課長就任―屋良朝苗主席との出会い/ 第5章 “核抜き・本土並み”は可能か―返還のシナリオを描く/ 第6章 佐藤・ニクソン共同声明―返還「大枠合意」の舞台裏/ 第7章 屋良との約束―“基地縮小”の模索/ 第8章 返還協定の締結―残された課題/ 第9章 「沖縄は変わった、しかし、沖縄は変わらない」―晩年

【著者紹介】
宮川徹志 : 1970年生まれ。NHKチーフ・ディレクター。1993年に東京大学法学部卒業後、NHK入局。主にクローズアップ現代、NHKスペシャルなど報道番組を制作。主な番組は「密使若泉敬―沖縄返還の代償」(2010年文化庁芸術祭テレビ部門大賞受賞)、「巨大津波―“いのち”をどう守るのか」(2012年アメリカ・ピーボディ賞、橋田賞など受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • クサバナリスト さん

    沖縄返還に際しての核問題をはじめ、その他基地関連のことがどのようにされていったのか全く知らなかったので、現代史としても興味深く読み終えた。この過程が分かっていないと現在の沖縄の基地問題等のこともよく理解できないことを実感した。また、千葉氏のような強い信念をもった人が現在の沖縄問題に取り組む必要性も感じた。

  • モルテン さん

    沖縄返還交渉に尽力した外務省官僚千葉一夫について。外務省は随分自由にできるのだなと読みながら少々驚いていると、後半になり幹部との相性が悪くなって思うように仕事ができなくなり「荒れた」との表現に、そうなるよねえ、と。千葉の行動が省内のどこまでの了承を得たものなのか。当初、沖縄返還を進めたいと考えていたのは若手で、幹部はそう考えていなかったのをどのように千葉が自身の考えを省内に浸透していったのかそこが気になったがサラッとしか書かれていなかった。沖縄問題は山積みになりながらのモスクワ赴任は残念であっただろう。

  • sasha さん

    本土の捨て石とされ、沖縄戦では一般市民にも多くの犠牲者を出し、戦後はアメリカの施政下に置かれた沖縄県の返還交渉の過程で大きな役割を果たした外交官がいたことを初めて知った。当時の外務省北米一課長だった千葉一夫の動きを中心に、端から返還する気のなかったアメリカ側との外交交渉の過程が詳細に描かれている。沖縄の祖国復帰はなった。だが、沖縄県の置かれている現状は何かしら変わったのか。未だ米軍基地が集中し、米兵による犯罪も後を絶たないではないか。今も続く沖縄問題を考える一助にもなる作品。

  • Hiroki Nishizumi さん

    やはり文章に難があり、せっかく良い題材が生かされていないと感じた。

  • 省事 さん

    駐米大使館一等書記官、外務省北米1課長として沖縄返還交渉に尽力した外交官の回想。リサーチが行き届いており、沖縄に配慮しながら米国と堂々と交渉を進めた千葉のエネルギッシュさがとにかく印象に残る。生涯は知らなかったのでその後の沖縄への視点も印象的だった。なお同僚として、部下として見た千葉を知ることができる、枝村純郎『外交交渉回想』、法眼健作『元国連事務次長 法眼健作回顧録』のそれぞれ第2章を読むと本書は尚おもしろい。

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宮川徹志

1970年生まれ。NHKチーフ・ディレクター。1993年に東京大学法学部卒業後、NHK入局。NHKスペシャルなどの報道番組を制作。主な番組は「密使 若泉敬―沖縄返還の代償」(2010年文化庁芸術祭テレビ部門大賞受賞)、「巨大津波“いのち”をどう守るのか」(2012年アメリカ・ピーボディ賞、橋田賞など

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