堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤 集英社新書

宮崎駿

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210521
ISBN 10 : 4087210529
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
221p;18

内容詳細

『方丈記私記』『ゴヤ』などで知られる作家・堀田善衞。縁のある作家、学者が、その魅力を語る。一流の創作者たちが、こぞって堀田作品を愛読するのは何故か? 現代に通じるメッセージを読み解く

【著者紹介】
池沢夏樹 : 作家。1945年北海道生まれ

吉岡忍 : ノンフィクション作家。1948年長野県生まれ

鹿島茂 : フランス文学者。1949年神奈川県生まれ

大〓保二郎 : 美術史学者。1945年香川県生まれ

宮崎駿 : アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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全体は6章に分かれていて、池澤夏樹、吉岡...

投稿日:2018/12/24 (月)

全体は6章に分かれていて、池澤夏樹、吉岡忍、鹿島茂、大高保二郎、宮崎駿、高志の国文学館が執筆を担当している(宮崎の場合は、講演)。一応、堀田の若い頃から順に人生を辿る形になっている。ただ、高志の国文学館が担当した終章は、「堀田善衞 二〇のことば」で、堀田の作品からの引用とその解説になっている。 それぞれ堀田と関わりの深かった人だが、印象に残るのは吉岡と大高が担当した章。前者はベ平連、後者は『ゴヤ』の執筆時期のことだが、執筆した二人が直接関わっていたことので、極めてヴィヴィッドである。 巻末には全集未収録原稿「『路上の人』から『ミシェル 城館の人』まで、それから…」が収録されている。 年表「堀田善衞の足跡」もあるので、堀田という人物に興味を持った人には最適な一冊である。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi さん

    以前図書館本を読んでいたのだが、手元に置いておきたいと思い購入した。再読である。堀田善衛は、時代を人間を冷静に深く読み解く。今のこの時代だからこそ読むべき本が多いように思う。この本は、そのための入門書になるだろう。終章にあげられた堀田善衛の言葉が心に響く。「何万人ではない、一人ひとりが死んだのだ。」「歴史は繰り返さず、人これを繰り返す」今、テレビから流れるニュースの向こうにあるものを見るべきなのだろう。

  • keroppi さん

    堀田善衛の著作は大好きなのだが、まだまだ読めていない。池澤夏樹が、宮崎駿が、熱く語る。私は「美しきもの見し人は」に知的興奮を覚え何度も読み返した。「ゴヤ」の第4巻をプラド美術館に持参し、黒い絵を見つつ読んだこともある。知性の塊のような人だと思う。歴史を日本を人を見つめる視線は鋭い。この本にも堀田さんの著作の断片が掲載されているが、その一つ一つの文から思考の深さと鋭い感性を感じてしまう。もっともっと読みたい。ちなみに、「モスラ」の原作者の一人でもある。

  • 岡本正行 さん

     読みやすい。堀田善衛の本自体は、明月記抄などで数冊よんでいて、馴染みがある。終戦直後の困難な時代で活躍した作家だけに、その苦労は図りしえないものがある。そして、この本を書いた作家や漫画家、監督なども堀田よりは少し後かもしれない。だからこそ影響を受けている。その次の世代である私は、堀田善衛というと、凄い文学者、作家と思う。そういう色眼鏡は外して、真にいい本として味わいたい。それが可能な文書である。読みやすく、解りやすい短文集である。

  • yumiha さん

    5人の方々が堀田善衛を語る。宮崎駿は、純粋に「心の芯」と言い切り、自分が迷ったりしたときの「羅針盤」と言うまでの惚れこみようが印象的だった。トトロやラピュタにも、堀田善衛が生きていた?また鹿島茂(フランス文学者)は、堀田善衛の文体も含めて、その文学を分析しているのが、興味深かった。まだ未読の堀田善衛作品『広場の孤独』『ゴヤ』など読んでみたいと思わされた。

  • やいっち さん

    本書は、過日、訪れた高志の国文学館で開催されている「堀田善衞―世界の水平線を見つめて」を見てきた、そのショップで入手した。  本書を読んで、池澤夏樹が福永武彦の息子だと初めて知った。手軽に、気軽に手にしたけど、なかなか面白いし、参考になる。堀田善衛生誕百周年。再評価しないと。などと呟いてきたが、昨日(土曜日)車中での待機中に、一冊を読み切ってしまった。

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人物・団体紹介

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宮崎駿

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。退社後1979年に「ルパン三世 カリオストロの城」で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加

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