山口組と日本 結成103年の通史から近代を読む 祥伝社新書

宮崎学

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396115449
ISBN 10 : 439611544X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

1915(大正4)年、港湾荷役労働者の組織として神戸に誕生した山口組。有名な「菱形に山」の代紋は、この結成当時からのものである。それから103年―最盛期には準構成員を含めて「4万人軍団」と評された日本最大・最強のヤクザ組織は、「山口組」「神戸山口組」「任侠山口組」と三分裂するに至る。この間、三代目組長・田岡一雄による勢力拡大、大規模な内部抗争(山一抗争)、暴力団対策法と暴力団排除条例の施行など、組織の姿は時代とともに移ろってきた。著者は山口組の足跡を丹念に辿り、戦前から戦中、戦後にわたる日本の“もうひとつの姿”を描き出す。

目次 : 第1章 山口組の黎明―近代ヤクザは労働者の組織から始まった/ 第2章 終戦と高度成長と田岡一雄―三代目襲名から全国制覇への道のり/ 第3章 史上最大の抗争―四代目射殺事件は、なぜ起きたのか/ 第4章 排除されるヤクザ―渡邉芳則五代目と暴対法施行/ 第5章 異様な時代―司忍六代目は、山口組の置かれた状況をどう捉えたか/ 第6章 三つの山口組―分裂問題の行方と、平成の終わり

【著者紹介】
宮崎学 : 1945年、京都府生まれ。早稲田大学中退。父は伏見のヤクザで土建業を営む寺村組組長。早稲田大学在学中は学生運動に没頭し、共産系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。週刊誌記者を経て実家の建築解体業を継ぐが倒産。半生を綴った『突破者』で衝撃デビューを果たし、以後旺盛な執筆・言論活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    サブタイトル山口組結成103年の通史から近代を読む。組の発祥から分裂した現在まで関わった人物や事件と同時に暴力団を取り巻く情勢が絡めて描かれている。映画『仁義なき戦い』のヤクザ世界はもう昔のことらしい。今は銀行に口座を作ったりローンも組めない、子供は学校でイジメにあうこともあるという。そして最近は半グレという集団が様々なことを資金に大きくなり警察にもマークされているようだ。その結果、貧困暴力団という言葉も生まれるほど生活が苦しいという。肩を持つわけではないがヤクザという言葉ももう消えてゆくのかもしれない。

  • 犬養三千代 さん

    2018年8月10日初版第1刷 宮崎学 祥伝社新書 860円 はっきり、きっぱり「ヤクザ」関連の本は読んでいる。山口組三代目から始まり、アメリカの?「ザ·ヤクザ」など多分50冊はくだらない。 さいごのページでカタギはヤクザが好き?的な文章。、好きじゃないけど興味がある。好きがどうかは知り合いにいないのでわからない。 ヤクザにも当然人権はあるという立場。 はぐれてしまった人の受け皿。はぐれてしまった人に世間は厳しい!

  • K.C. さん

    宮崎学さん渾身の一冊という感じの内容。暴力団員に与するものではないし、法に触れた者は相応の罰を受けることは当然のことだが、暴力団員に対する共同共謀正犯の適用や暴排条例については、些か疑問を持ちながら、一方でそれに沿った仕事をしているのは事実。昨今の「異物排除」的な論理を痛感する一冊。Eテレの治安維持法の特集、共謀罪の問題とどうしても相似形を感じる。

  • いぬたち さん

    内容はタイトル通りで山口組の誕生から大きくなるにつれ日本の社会との関わりの変容を記した一冊。個人的に詳しく知りたかった最近の分裂抗争にはサラッと触れる程度だったのがちょい残念だったけどとある暴力団の揺籃期から現在の分裂に至るまでの経緯は丁寧に書かれているのでその点は満足。作者の出自のためか相当暴力団を擁護した見解を述べており個人的にも多少は同意出来なくもないんだけど世間にあまりにも大きな迷惑かけているのも事実だからね… あと山口組三代目と美空ひばりが仲良しとは知らなかった〜

  • すうさん さん

    人間や社会の「闇」の中には、簡単に割り切れないドラマがある。単に軽蔑や嫌悪だけで済まされない「どうしようもない状況」によって人は歪んでいくのだ。まさにヤクザ社会はそうなのであろう。必要悪として彼らを利用してきた国家権力はヤクザよりも非情で、自分だけの正義を振りかざすことはヤクザと同じだ。このあたりを私が宮崎学や橘玲をよく読む理由だ。憲法と人権という視点から見れば、現代ヤクザには人権すらもない。宮崎がヤクザを擁護するのは、日本は国家権力で人間を差別し裁いている。我々は法治国家とは何なのかを考えるべきだ。

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人物・団体紹介

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宮崎学

写真家。1949年長野県生まれ。精密機械会社勤務を経て、1972年、プロ写真家として独立。自然と人間をテーマに、社会的視点にたった「自然界の報道写真家」として活動中。1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞、1995年『死』で日本写真協会賞年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞受賞。2013年I

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