菊亭八百善の人びと 下 中公文庫

宮尾登美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122041769
ISBN 10 : 4122041767
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
追加情報
:
16cm,476p

内容詳細

再興なった老舗・八百善は江戸料理の真髄を伝えようとの努力にもかかわらず、店の経営は苦しい。一方、店で働く人びととの関わり合いに悩みながらも、汀子は持ち前の明るさと向上心で日夜奮闘するが…。消えゆく江戸文化への哀惜をこめて描く感動の後篇。

【著者紹介】
宮尾登美子 : 1926年、高知市に生まれる。高知高坂高等女学校を卒業。45年、結婚とともに満州にわたり、46年引揚げる。62年「連」で婦人公論女流新人賞、73年、九年の歳月を費した『櫂』で太宰治賞を受賞。以後、77年『寒椿』で女流文学賞、78年『一絃の琴』で第八十回直木賞、83年『序の舞』で吉川英治文学賞、89年『松風の家』で文芸春秋読者賞を受賞。同じく89年には紫綬褒章を受章する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シュラフ さん

    再開した「八百善」は経営不振で閉店となる。経営不振の原因としては、売上不振によるキャッシュフローの悪化である。何が問題だったのか・・・老舗の誇りが客の選り好みという傲慢な商売になってしまったこと・・・もはや「八百善」の看板だけで客が列をつくる時代ではなくなっていた・・・これに気づかなかった素人商売の悲しさだろう。また、従業員管理にも問題あり。余りものを勝手に酒の肴としてしまう、仕入れ品を横流ししてしまう、など経営者のゆるみが風紀の乱れを招いた。だいたいにして帳簿管理をしっかりしていれば見抜けたものである。

  • ほっそ さん

    宮尾作品によくでてくる女性とは、全く違うタイプの女性でしたが、江戸っ子らしくちゃきちゃきしていて読んでいて楽しかったです。この作品では、主人公と同じくらいに板前の方々が、魅力的でした。また宮尾ファンとしては、途中で「きのね」の光乃の祝言が行われる場面に、心熱くなりました。感激です。

  • ふみえ さん

    下巻は道ならぬ恋に終始するのかと思いきや、やはり大店八百善の衰退でした。気付いたら涙が…。途中、八代目はただの迷惑老人になってしまったのかと危惧しましたが、跡取り次男坊に言い放つ最後のお言葉は圧巻でした。でも寂しいです。

  • Rika さん

    翌日から小鈴と栄一の働きは目ざましく、朝早くから料理場の掃除も手を抜かずやり、献立も、福二郎と相談して、「こんなときこそ、手の混んだものをやりましょう。板前が三人ごっそり辞めたから料理が落ちた、なんて世間に噂が立っちゃ困る」といい、八百善自慢の、虎ぎすのかまぼこ、うずらのそぼろ、三州味噌の汁のうち、必ず一品はつけることを忘れなかった。付箋139枚。

  • 納豆 さん

    頑固な板前さんとの恋愛話もあり。結局は両想いで素敵だったな。店員の裏切りにはウケた。

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人物・団体紹介

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宮尾登美子

1926年(大正15年)4月13日‐2014年(平成26年)12月30日、享年88。高知県出身。1979年『一絃の琴』で第80回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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