寒椿 中公文庫 改版

宮尾登美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122021129
ISBN 10 : 412202112X
フォーマット
出版社
発行年月
1994年07月
日本
追加情報
:
16cm,349p

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読書メーターレビュー

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  • canacona さん

    芸鼓紹介業の家の娘悦子を軸に、娘親に売られて引き取られてきた4人の女性達のそれぞれの半生を描いています。年端もいかないうちから芸娼妓として働いて、澄子は大怪我で全身不随になるものの生活の心配はなくなった。父の姿を追い求めた民江は父に似た男性を亡くし、主に娼妓として生きた貞子は結婚したものの病気で若くして亡くなった。皆自分の境遇と受け止めてそれぞれ逞しく生きているけど、物悲しい。唯一妙子は早いうちに結婚し、夫と二人で事業を成功させ安定した暮らしを得た。姉妹のように育てられた悦子は、どんな気持ちだっただろう。

  • taka さん

    生活の質って本当に大事と思ってしまう。売られていく女性はいずれも家庭環境が劣悪すぎる。売られた娘の伴侶になる人も、なんか普通ではなく苦労が絶えない。

  • miel さん

    芸妓娼妓紹介業の家に生まれた悦子と、姉妹のように育ちながら芸妓の道を歩まねばならなかった4人の女性たち。金に縛られ男に翻弄される彼女たちは、戦争によりさらに苛酷な運命を辿ってゆく。その中で、自分の体と芸だけで生きてゆくその姿は凄烈だ。誰もが苦しかった時代、苦界を生き抜いたそれぞれの人生から、生きることへの意地と希望を感じた。

  • 安藤スミス さん

    戦前から戦後を生きた4者4葉の芸姑の話。本当にこういうことはあったのだろうな、という現実感が感じられた一作でした。

  • Moayuki さん

    娘を苦界に落とすことが、珍しいことではなかった時代があったことに思いを馳せることのできる作品。とはいえ、私が知らないだけで同じような親もいるのだろうか。人は独りでは生きられない。 辛い生活の中でも、その中で強く、しっかり自分の生き抜く女性の話を読むことが好きだ。そういう女性を感じられる名作。

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人物・団体紹介

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宮尾登美子

1926年(大正15年)4月13日‐2014年(平成26年)12月30日、享年88。高知県出身。1979年『一絃の琴』で第80回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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