レジェンド歴史時代小説 東福門院和子の涙 下 講談社文庫

宮尾登美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062933179
ISBN 10 : 4062933179
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
追加情報
:
304p;15

内容詳細

将軍家から朝廷に嫁いだ和子は、宮廷の女たちの巧妙な妨害により、帝と心を通わすことがなかなかできずにいた。周囲のはからいでようやく二人の仲が深まったのは、入内から二年四ヵ月後であった。和子はあまたの子をもうけ国母となるも、幸福は長続きしない…。愛と哀しみに翻弄された生涯を描く大作、感動の結末へ!

【著者紹介】
宮尾登美子 : 1926年高知市生まれ。高坂高等女学校卒業。’62年第5回女流新人賞を『連』で受賞。’73年『櫂』で第9回太宰治賞受賞、’79年『一絃の琴』により第80回直木賞受賞。主な作品に『寒椿』(第16回女流文学賞)『序の舞』(第17回吉川英治文学賞)など。2014年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • chantal(シャンタール) さん

    主人公は和子姫なので、ついついこちら側から物を見てしまい、御所の女たちの意地悪に憤りを覚えるが、実は幕府側もかなり酷いことをしていたわけで、結局のところ、女性は「子を産む道具」としか見られていなかったのだと言う事をまざまざと見せつけられる事となった。紆余曲折あったが、後水尾帝は85歳、東福門院は72歳と長寿で、夫婦仲も良かったようなので、あの時代を思えば幸せだったのでは?宮尾登美子さんは徳川幕府瓦解の時代を生きた天璋院、そして幕府創建の時代を生きた東福門院の生涯を描いた訳で、どちらもとても楽しめた。

  • まある さん

    和子に仕えたゆきの目線であるので、どうしても身内贔屓になりがちで、とにかく和子さまお可哀想というところが強い。当時、結婚したら親元を離れ二度と会えないのは和子に限ったことではなく、朝廷ほどではなくても誰もがひとりきりで嫁ぎ先で過ごしていたのに、子供も授かり、徳川から経済面での後ろ盾があり寧ろ恵まれているとさえ感じる。和子が自分で切り拓くことはせず、ただ忍従というところも物語としては物足りない。それでも宮尾登美子さんの文章のため最後まで飽きさせることは無かった。

  • rinrinkimkim さん

    恐ろしや!生まれてくる赤ちゃんを次から次へと…言葉にするのもおぞましき!禁裏の奥の物語は湿度が高くて暗くて。源氏もだが時代が江戸になっても何ひとつ変わっていない、宮廷。ヤリたい放題。我が国において最も古く且つ頻繁に行われるお家芸は「隠す」ですね。ミカドの周囲からシモジモまで、都合の悪いことは「隠す」これをお家芸と言わないならばDNAか?隠されて紅絹を濡らす和子。涙の分湿度が上がります。和子の心情ではなく「ゆき」の語りでじっとりですからね。和子主人公にしたら絞れる湿度になろうかと・・

  • JFK さん

    大奥と同じで、女性の世界は恐ろしい。 頑張ったね、和子はん。

  • うたまる さん

    「故東福門院、権威公武に振う。入内すでに五十有余年に及び、連理無双の国母なり。古今此例稀也」(『淳房卿記』)……公家と武家、権威と権力、伝統と今様、男と女。それらの狭間に陥り、両者の軋轢に耐えに耐えて人生を全うした女性だった。だがしかし、どこまでが真実だろう。ゆきの視点では語られなかったが、女御に堕胎を強制していたのは案外和子かもしれない。この時代は幕府が朝廷に最も介入した時代だし、後光明帝暗殺や後西帝退位にも手を突っ込んだという説もある。耐え忍んだ和子よりも、無様でも足掻き闘った和子であって欲しいよね。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

宮尾登美子

1926年(大正15年)4月13日‐2014年(平成26年)12月30日、享年88。高知県出身。1979年『一絃の琴』で第80回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品