呉越春秋 湖底の城 第8巻

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062207638
ISBN 10 : 406220763X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
追加情報
:
260p;20

内容詳細

度重なる奇襲作戦により見事呉との戦いに勝利した越。戦に勝利した范蠡は戦場から王宮へ戻り復命を行った。そして宝楽家より白斐を妻として迎えることが決まるのだが、かつての婚約者・西施が後宮に妾として入ったと聞き動揺してしまう。
越に負けた呉では、謎の人物の密告により更なる越軍の動きを想定し、次なる戦に向けての体制を伍子胥は整え始める。
越の范蠡もまた、王・句践の作戦を知り呉にどのように立ち向かっていくべきか思いを馳せる。
知略にとんだ伍子胥と句践。それぞれ、国を守るための作戦とは、そして戦いの行方は――。

【著者紹介】
宮城谷昌光 : 1945年愛知県蒲郡市生まれ。『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、『子産』で吉川英治文学賞、『劉邦』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    呉越の攻防戦…孫武亡き後の伍子胥だけが 呉を救う。勾践の奇策が 呉に見破られ、 大敗を喫した越の范蠡… 伍子胥と范蠡という同時代に生きた 呉越の英雄を著者は丹念に描く。 呉に破れ 幽閉された 越の忍耐の巻であるが、 伍子胥の儚い先が 見えてくる、そんな巻でも あった。

  • レアル さん

    呉との戦いを繰り返す越。そんな越の奇策を伍子胥が、そして越の范蠡の活躍も大きい。物語は越を視点に描かれている。そして勾践の三年以上にも渡る屈辱。物語は佳境を迎えたというトコロなのかもしれない。物語の流れや行く末は分かっていても、この新刊が発売されるスピードが、細切れで物語が紡がれているようで、その物語に入り込めそうと思う矢先に「次巻へ続く」と終わってしまう。全巻揃ったらもう一回物語を最初から楽しみたい!そんなことを思いながら読了。

  • キジネコ さん

    復讐という誘惑が時代を混沌に導きます。人は今尚容易く恨みに呑み込まれ、連鎖する暴力に分別と命を差し出します。楚呉越、王たちの器量と権威。それを支える概念の対立、勝つことを前提にする伍子胥と敗れる事を思料の起点に据えて敗地から立ち上がる絶対法則を模索する范蠡が、物語を較量します。人の心の闇に育つ怨恨の巨樹、その枝葉は淘汰の熟れ香る果実をつける。国境を越えて往来する大賈豪商の殖財と利の目指すものを推量するとき物語が違う様相を見せていたことに気付きます。物語最強の復讐者は范蠡かも知れない,と思う八巻なのでした。

  • イノ さん

    年1冊の出版だから、毎度前巻を読んで始めるのが恒例行事に成っている。7巻は呉の伍子胥から越の范蠡への主人公の交代と同時に呉の敗北と呉王闔閭の死、越王勾践の伸長と印象深かったので記憶に有った。今回の8巻は闔閭の跡を受けた呉王夫差の臥薪と越への復讐を描く。范蠡の母国越の滅亡寸前での必死の奮闘に応援してしまうが、呉王勾践から徐々に遠避けられる伍子胥に暗い影をみて哀しみをおぼえる。

  • 星落秋風五丈原 さん

    伍子胥が忠告したにもかかわらず越の国を滅ぼさない事にした呉王夫差。歴史を知るものはここで「あちゃー」と思う。だってここから臥薪嘗胆が始まるのだから。西施が范蠡の元婚約者という設定になっており、傾城の美女・悪女というイメージでは描かれていない。

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人物・団体紹介

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宮城谷昌光

1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞を、2000年、司馬遼太郎賞を、’01年、『子産』で吉川英治文学賞を、’04年、菊池寛賞を、’16

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