三国志 第9巻 文春文庫

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167259303
ISBN 10 : 4167259303
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
追加情報
:
399p;16

内容詳細

後世に名高い「出師の表」を書き、孔明は魏を征伐すべく軍を発する。しかし先鋒を任せた馬謖は兵法には精通しているが実戦経験に乏しく、惨敗を喫す。未だ成熟をみない国の法を重んじ、涙を流しながら馬謖を誅す孔明。一方、尊号を王から皇帝に改めた孫権は、早期の天下平定を目指し遼東の公孫淵と手を結ぼうと使者を送るが…。

【著者紹介】
宮城谷昌光 : 昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。その後帰郷、ながい空白ののち「王家の風日」を完成。平成3年、「天空の舟」で新田次郎文学賞、「夏姫春秋」で直木賞、「重耳」で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、「子産」で平成13年の吉川英治文学賞を受賞。平成18年に紙綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Book & Travel さん

    前巻で曹操に劉備、さらに曹仁、張遼、関羽、張飛といった名将たちも舞台を去ってしまい、何となく続きを読むのが遠のいていたが、読み出すとやはり面白い。メインは司馬懿と諸葛亮の対決。だが本作の諸葛亮は、神憑りな戦術で敵を翻弄する天才軍師ではなく、内政には優れるが軍事は冴えない。それでも出師と敗戦を繰り返して経験を積み、徐々に勘所を掴んでいく。理論家の総大将・司馬懿、諸葛亮より、実戦で叩き上げてきた張郃、魏延の方が実戦的な勘が鋭く、それが両者の対立に繋がる所が興味深い。老将となった趙雲の最後の見せ場も良かった。

  • Die-Go さん

    図書館本。本格的に三国時代に入った。しかし、蜀の諸葛亮孔明の策はことごとく外れる。彼には軍事的才能はなかったのだろうか。しかもその責を部下に負わせて斬ってしまうと言う、迷走ぶり。このままでは蜀は衰えていくばかり。 そこにきら星のごとく現れたのが姜維。まだ蜀の軍将となったばかりで、実力を発揮するのはこれからか。 はたしてこの人物の登場が蜀を繁栄させるのか滅亡へと誘うのか。★★★★☆

  • ジュール リブレ さん

    中国では最も縁起の良い数字が九だという。永久の久と音が一緒だからと聞いたことがある。宮城谷版三国志では九巻目は、三国を築いた英雄達が退場した後の、はかなさだけが目立つ巻となった。世の諸葛亮公明への評価を覆し、とても戦略家とは呼べない、と言い切ってしまわれた。蜀から魏に流れた黄権との扱いの差よ。趙雲や魏延の描き方、そして、孫権も。ゆるゆると時は流れ、三国が既に消耗しつつあるのを感じながら、次の物語へと続く。

  • みや さん

    司馬懿が軍事方面にも出てきた途端、孔明の凄さが一気に霞んだ。司馬懿が凄いのか、孔明が耄碌したのか、劉備の死によって何か心に変化が生じたのか。元から内面の伺いしれない人物だったので、この突然のポンコツぶりに驚いた。正史において、孔明は神業よりも敗北の方が多いような気がする。孔明が様々な大型道具を用いた陳倉の戦いが面白かった。三国から更に遼東が加わり、三つ巴のバランスが崩れていく。どの国も往時より家臣のレベルが一気に下がっているが、王としての能力は曹叡が最も高そう。魏の内部の変遷に今後は特に着目していきたい。

  • 著者の生き様を学ぶ庵さん さん

    忠臣鮑を誅殺せし曹丕崩御し、曹叡の即位は魏の終焉の始まりか。初めは「ポストが人を育てる」が如く、賢帝にぞ見ゆれど、宮殿の新改築を諌めし陳羣の言を退けたるは魏王朝崩壊の伏線。劉備亡き蜀にて劉禅は傀儡たり、諸葛亮の牛耳るや甚だし。出師の表は名文たるも、泣いて馬謖を切り、敗戦の責を押し付けたるは下の下なり。魏延ならずとも、反感を抱くは理なり。司馬懿とのヘボ将棋の如き合戦を見るに、孔明仲達の評判は真なるか。呉の孫権は皇帝を称すも、武勲なく五十代を迎ふ。呉には谷利、陸遜、張昭なる忠臣あり。蜀の逸材極めて寡し。

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宮城谷昌光

1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞を、2000年、司馬遼太郎賞を、’01年、『子産』で吉川英治文学賞を、’04年、菊池寛賞を、’16

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