三国志 第8巻 文春文庫

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167259280
ISBN 10 : 4167259281
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
追加情報
:
397p;16

内容詳細

戦え、と天はわれに命じている。天意を感じた関羽はわずかに笑み、そして孫権の兵に突入し斃れた。復讐を誓い荊州に出兵した劉備だったが、自らも死の病に伏す。三十余年の霸道を駆けぬけた魏王曹操もついに崩じ、王位は嗣王の曹丕に。戦国の英雄たちの死によって後漢王朝期は終焉を迎え、今ほんとうの三国時代が始まる―。

【著者紹介】
宮城谷昌光 : 昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。その後帰郷、ながい空白ののち「王家の風日」を完成。平成3年、「天空の舟」で新田次郎文学賞、「夏姫春秋」で直木賞、「重耳」で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、「子産」で平成13年の吉川英治文学賞を受賞。平成18年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Book & Travel さん

    英雄たちが次々に死去し、世代交代が感じられる巻。昔愛読した漫画の横山三国志でも寂しくなってくる辺りだ。前半は荊州を巡って繰り広げられる関羽の最期の戦い。本作の関羽は必ずしも優れた人格者ではないが、ここでの奮闘ぶりと結末は切なくも胸が熱くなる。関羽の後を追う様に張飛、劉備も世を去り、蜀の命運は諸葛亮の双肩に。本作の劉備は不思議な人物だったが、興味深い描かれ方でもあった。一方、曹操も病には勝てず。後を継いだ曹丕の器量の無さが目立つが、流石の曹操も後継には悩んだようだ。魏の名将たちも次々世を去り、物語は後半へ。

  • Die-Go さん

    図書館本。三国の基を彩った英雄達が続々と鬼籍へと。関羽、張飛、劉備、張遼、曹仁、曹操。そして、それを淡々と描く宮城谷氏。★★★★☆

  • みや さん

    蜀対魏、蜀対呉が同時進行で起こり、後半では魏対呉も行われ、常に波乱万丈状態が続く。主要人物たちが相次いで亡くなるものの、面白さの勢いは全く落ちない。活躍する様々な人物の中でも特に呂蒙の輝きが突き抜けている。知・武・徳、全てが素晴らしい。劉備に複雑な想いを抱きながら孤独に戦う関羽の姿は哀愁に包まれ、演義で描かれる純粋すぎる義兄弟の姿とのギャップに遣り切れなくなった。『関羽』という人物像が私の中で随分変わったので、構築し直そうと思う。これ以降の時代は大抵いつも読み流してしまう。今回は最後まで存分に楽しみたい。

  • ジュール リブレ さん

    魏、蜀が皇帝を立て、劉備も卒して三国志の英雄たちも世代交代。関羽と劉備との関係は、これまで読んでた他の三国志とは全く異なる解釈だったが、案外、そんなものなのか。黄権は去り、張飛もまた失われ。志を果たせず、夢半ばで一生を終える人の、なんと多いことか。そして、その見果てぬ夢に踊らさせれ、一瞬のうちに命を失っていく幾万の民々。はかなさがつのる第八巻でした。

  • アイゼナハ@灯れ松明の火 さん

    関羽・曹操・張飛・劉備…演義を彩る花形スターが次々姿を消していく巻なのに、淡々と話が進んでいくところはさすが宮城谷三国志(笑)晩年の劉備の評価は散々だなぁ…しかし確かに夷陵の戦いに有名どころの武将を殆ど連れていかなかったのは不思議といえば不思議だわね。結果として孫権のしたたかさと曹丕の狭量さにスポットが当たった感がありますが、物語の方はあっという間に諸葛亮の南征まで終わってしまいました。さて、この後はどんな光の当て方で引っ張っていくのかしら。引続き興味津々です。

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人物・団体紹介

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宮城谷昌光

1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞を、2000年、司馬遼太郎賞を、’01年、『子産』で吉川英治文学賞を、’04年、菊池寛賞を、’16

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