三国志 第十一巻 文春文庫

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167901981
ISBN 10 : 4167901986
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
追加情報
:
412p;16

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読書メーターレビュー

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  • Book & Travel さん

    三国とも国内の主導権を巡る内乱がメイン。魏は司馬懿が周到な準備の末に政権を奪い司馬氏の時代へ。後を継ぐ司馬師も有能だが粛清も多く、この一族はどうも冷たい印象を受けてしまう。呉は孫権が死去し諸葛恪が実権を握るが、こちらも血生臭い政変に。それにしても謀叛の度に関係者三族が皆殺しとなるのは暗鬱な気持ちになる。諸葛氏や夏侯氏といった名族の末裔が没落するのも切ない。ただ演義ではあまり書かれない時代だけに初めて知る興味深い話も多く、皇帝が力を失う中、大きな権力を前にした様々な人物の姿は読み応えがあった。さあ最終巻へ。

  • ジュール リブレ さん

    長旅も、もう少しのところまで来ました。三国志とは、三国が成立するところまでではなくて、その終わりまでを描いていくものだ、という宮城谷翁の意思が、とても強く現れている。司馬王朝の晋の国が成立するところまでなのだろうか、巻末に着く付録の呉の滅亡の記録が、何か寂しさを増幅させる。乱世が終わって戦が収まったというのに、平静を楽しむことなく衰えていく三国の王朝。これもまた宿命なのか。

  • Die-Go さん

    図書館本。衰えていく孫権。判断も曖昧になり、且つ独善的になっていく。呉の国力の低下は止めることができない。 魏では、司馬懿が逝く。しかし、その業は確実に子に受け継がれていく。そのため、快く思わないものも出てき、策謀渦巻く朝廷となってしまっている。 蜀でも、力ある官僚が次々と亡くなり、国力を上げることができない。姜維の存在感はまだ今一つ。★★★★☆

  • みや さん

    晩年の孫権を見ているのは辛い。呂蒙や魯粛たちと話していた時の孫権、家族のような温かさのある呉が好きだった。人間は変わってしまう生き物だし、人が変われば国も変わる。文字通りの栄枯盛衰をまざまざと見せつけられてショックだった。司馬親子が晋を立ち上げていく流れを、ここまで詳細に知ったのは初めて。思っていたものと随分違い、裏切者というより皆に裏切られた者という印象を受けた。どこも国内での争いが多いため、一族郎党皆殺しが非常に多い。人材不足の理由はここにあるのではないだろうか。自分たちの首を自分たちで絞めている。

  • 著者の生き様を学ぶ庵さん さん

    三國は倶に腐敗す。呉は孫権の老害により既に死せり。忠臣たる張休を謀殺したる孫弘、陸遜を誅したる全j、孫和を誹りたる全公主(全jに嫁したる孫権が長女)など、かかる佞臣を排除せざる孫権は太子孫和を廃し、庶子孫霸に自死を給ふ。次帝孫亮の御代に諸葛恪率ゐたる呉軍の大敗、孫峻による諸葛恪の暗殺、孫峻の堕落へと続く。魏は司馬懿が曹爽、何晏等を一掃、王淩・令狐愚・曹彪が謀叛を阻止、続く司馬師は李豊を排したるが、曹芳の淫放が傾国の根源か。諸葛亮亡き蜀は魏の降将郭脩がテロに逸材費禕斃る。姜維に費禕の後継は務まらざらむ。

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宮城谷昌光

1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞を、2000年、司馬遼太郎賞を、’01年、『子産』で吉川英治文学賞を、’04年、菊池寛賞を、’16

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