信長燃ゆ 下 新潮文庫

安部龍太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101305172
ISBN 10 : 410130517X
フォーマット
出版社
発行年月
1970年01月
日本
追加情報
:
16cm,555p

内容詳細

「王権守護」―甲斐武田家を滅ぼし、さらに勢力を増した信長は、いつしか朝廷の禁忌に触れつつあった。ついに信長への離反を決意する前関白・近衛前久。朝廷に身を置きながら、信長と深く結びついてしまった東宮夫人・晴子。信長というあまりにも大きい存在に畏怖と動揺を隠せない明智光秀、羽柴秀吉。周到な陰謀が、天下人を追いつめはじめ、すべての意志が本能寺へ結集する。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoshida さん

    本能寺の変の黒幕を朝廷の陰謀として展開する作品。様々な資料を駆使し、相応の信憑性が感じられる。見えて来るのは朝廷に影響力を持つ公家や寺社等の旧勢力の隠然たる勢力の大きさ。天皇の外戚として権力を握ったなは藤原氏であり、同様の手法で朝廷への影響力を持とうとしたのは足利義満と織田信長であった。結果、二人は討たれる。信長が公武の権力を握り海外へ勢力を展開すればどのような日本が造られたか。非常に興味がある。実際に朝廷の権威による政治は大東亜戦争での大日本帝国の敗北まで続いたと言える。読みごたえのある作品であった。

  • 優希 さん

    信長のあまりに大きな権力は周囲に畏怖と動揺を持たせたようですね。甲斐武田を滅ぼし、更に勢力を増した信長。これが朝廷の禁忌に触れ、前久の離反は、朝廷が信長から離れていくことにも通じているのだと思いました。周到な陰謀が天下人へと足音を潜めながら近づいていく時代の流れを感じます。全てが本能寺へと通じていたのですね。本能寺の変は朝廷が黒幕だったという説には思わず納得してしまいます。史実と異なるのかもしれませんが、歴史小説として、一時代を描ききったように見えました。

  • 優希 さん

    信長の勢力拡大は止まらないように見えました。いつしか朝廷の禁忌に触れつつある信長。前関白であった前久が信長への離反を決意するのも分かります。信長はあまりに大きくなり、畏怖と動揺は隠せません。周到な陰謀が天下人を追い詰め始め、ついに本能寺へ。史実と異なる説かもしれませんが、歴史小説として一時代を描き切ったと思います。面白かったです。

  • Bibliobibuli さん

    本能寺の変について他書とは異なる説で描かれていますね!ネタバレになるので詳細は書けませんが、本書の内容も納得できますね!面白かったです。

  • アイゼナハ@灯れ松明の火 さん

    武田討伐,恵林寺焼き討ちにてついに点火される前久の信長への殺意。そこから時を緩やかに流しながら,諸外国との競合も視野においた信念に基づき万民の尊崇する権威を乗り越えんとする信長の悩み苦しみ,信長と前久の間で揺れ動く光秀の精神の彷徨を濃厚に描きつつ,また信長すら警戒の念を覚えるようになった秀吉の思惑なども挿みつつ物語は終局へと進む。公武の争いをまとめようと奔走する親王東宮,勧修寺晴子と信長のロマンスは,緊張感を高め過ぎないようにする意味でもいい塩梅だったのではと思います。これは面白かった。堪能しました。

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人物・団体紹介

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安部龍太郎

1955年福岡県生まれ。国立久留米高専機械工学科卒。図書館司書を経て90年『血の日本史』で衝撃的なデビュー。2005年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、13年『等伯』で直木賞、16年歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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