ちいさな城下町 文春文庫

安西水丸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167907341
ISBN 10 : 4167907348
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
追加情報
:
272p;16

内容詳細

城址に立つと「兵どもが夢のあと」とでもいうのか、ふしぎなロマンに包まれる。なまじっか復元された天守閣などない方がいい―十万石以下の一番それらしい雰囲気を残す城下町を、地図を手に歩き、歴史に思いを馳せ、名物に舌鼓をうつ。城と歴史をこよなく愛した水丸さんの、味わい深い紀行エッセイ。

目次 : 村上市(新潟県)/ 行田市(埼玉県)/ 朝倉市(福岡県)/ 飯田市(長野県)/ 土浦市(茨城県)/ 壬生町(栃木県)/ 米子市(鳥取県)/ 安中市(群馬県)/ 岸和田市(大阪府)/ 中津市(大分県)/ 掛川市(静岡県)/ 天童市(山形県)/ 新宮市(和歌山県)/ 西尾市(愛知県)/ 大洲市(愛媛県)/ 亀山市(三重県)/ 木更津市(千葉県)

【著者紹介】
安西水丸 : イラストレーター。1942年東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科造形卒業。電通、平凡社などを経て独立。朝日広告賞、毎日広告賞等受賞。2014年3月19日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ゆるーいイラストも相まって、いい感じに仕...

投稿日:2021/04/15 (木)

ゆるーいイラストも相まって、いい感じに仕上がったエッセイ。大きな城下町は旅行で行くことが多くても、ちいさな城下町は覚悟がなくては行けない。そんな覚悟のハードルを下げてくれる一冊。こいつをお供にフラフラしたいものだが、いつになったらそんな日が訪れることやら…

いえつん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ポチ さん

    城の縄張り、歴代城主、その地の名産品や食べ物を紹介しています。小さな城下町だから、ちょっとした所にさり気なく歴史の遺産がありそうですね!行ってみたいですね(^^)

  • Y2K☮ さん

    日本史ファンにオススメな「オール讀物」で連載していた紀行エッセイ。「沼田市」が載ったのは2013年12月号で水丸さんが亡くなったのは翌年3月。いろいろ想像してしまう。かつての軽やかさと緩さは鳴りを潜め、文体がやや硬いと感じたけどあるいはそういう理由なのかもしれない。それでも勝者よりも敗者、主役よりも脇役に目が向く嗜好とは親和性が高い。ちなみに著者は東京生まれ東京育ちの中日ファンで、私は東京生まれ東京育ちの阪神ファン。村上春樹も生まれは関西なのにヤクルトファン。笑いが込み上げてくる。いつか大洲市に行きたい。

  • ひろし さん

    ゆる〜い画風の安西さんが、有名でない小さなお城とまちをめぐる。気ままな一人旅で現地の人に行き先やおすすめを尋ねながらふらっと行ってくる感じが伝わってくる。縛られるのが好きじゃないんだろう。訪れるまちとのつながりについてはエッセイ風に郷愁を誘い、ゆかりの武将や藩主の歴史については専門的で詳しく記述されている。ところで、村上春樹氏の小説に出てくるワタナベ・ノボルとは安西さんのことなのだろうか?

  • ほっしー さん

    イラストレーターである著者が10万石以下の小さな城下町を巡ったエッセイ。町の様子、名物、城跡、歴史などか書かれているんだけど、さりげなく新幹線移動したとか旅館に泊まったとか書いてあって結構リッチな旅でいいなあと思った。あと、話が脱線したり蛇足的な記述があったりするのも面白かった。イラストを交えつつ、本当に著者が思ったことをそのまま書いたエッセイなんだなあ。自分が行ったことがある行田や天童の話は懐かしかったし、他の行ったことのない町にも行ってみたいと思った。ちょっと行きづらいところってなんか魅力的。

  • ゆうへい さん

    タイトルを見て魅力を感じました。どの城下町も歴史が古く情緒深く、読み応えがありました。また、著者のイラストや四コマ漫画も添えられていて分かりやすかったです。それぞれの章ごとに、自分の生い立ちや人との交わり、城を作った藩や藩主の歴史を加え、そこに行くまでの動機や著者のエピソードも交えていて厚みがあります。読んでいるうちに安西氏の城に対する思いがほのぼのと伝わっているように感じました。今は静かでさりげない風情を醸しだしている小さな城下町にも様々な出来事があったから成り立っているのに気づかされて楽しかったです。

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人物・団体紹介

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安西水丸

1942年東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科造形コース卒業。電通、ADAC(ニューヨーク)、平凡社を経て独立。雑誌「宝島」「ガロ」などに連載。79年に原田治、ペーター佐藤、秋山育、新谷雅弘と「パレットくらぶ」結成。広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画などで活躍のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本も

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