『草枕』の那美と辛亥革命

安住恭子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560082041
ISBN 10 : 4560082049
フォーマット
出版社
発行年月
2012年04月
日本
追加情報
:
263,8p 19cm(B6)

内容詳細

『草枕』のヒロインのモデル前田卓の波乱の生涯。父は自由民権派の闘士、妹の夫は宮崎滔天。漱石との再会、亡命中国革命家との日々…。近代日本を凛々しく生き抜いた女性を浮き彫りにする力作評伝。

目次 : 第1章 『草枕』―那美と卓/ 第2章 光―父前田案山子と卓/ 第3章 影―卓の結婚/ 第4章 夏目漱石と卓/ 第5章 辛亥革命と卓/ 第6章 辛亥革命後の卓

【著者紹介】
安住恭子 : 宮城県生まれ。宮城教育大学卒業。読売新聞記者を経て、現在は演劇評論を中心に執筆活動。演劇の脚本、演出のほか、プロデュースも多数行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あいくん さん

    ☆☆☆☆☆夏目漱石の「草枕」のヒロインの那美さんは魅力的な女性です。 この那美さんのモデルとされる前田卓(ツナ)は明治元年に生まれ、昭和13年に70歳で亡くなっています。 明治30年に小天を訪れた漱石と出会った卓は後に辛亥革命を支援します。 愛知県の演劇人の安住恭子さんが2012年に書いている本です。 この本のことは知っていましたが、今回安住さんの講演を聴くにあたって読みました。 「草枕」の内容とこれまでの草枕交流館などでの知識から、おもしろく読みました。

  • 勝浩1958 さん

    前田卓1868年生、秋瑾1875年生、平塚らいてう1886年生、山川菊栄1890年生、市川房枝1893年生、伊藤野枝1895年生。男女平等の道のりは遠くて険しい。 個人としてできることは、母と妻と娘には優しくしようと心がけています。

  • ワッピー さん

    明治維新の直後にこのようなラディカルな女性がいたとは・・現代であってもなかなかここまで筋の通った生き方をできるかどうか?そしてその強さ、まっすぐさゆえに苦悩もまた大きかったのでしょうか。これはもう一度「草枕」を読み返さないと!

  • koz さん

    草枕の最後、憂いの表情、そのまま写真に収められたような印象を持っていたのだが、どっこい彼女は生きていた。それもお転婆に、辛亥革命の核心の近くで。なんとも素敵な女性だとまた読み返したくなる。

  • belier さん

    「草枕」の那美にモデルがいたことは知っていたが、人物像は漱石が創造したのだろうと思っていた。だがモデルの前田卓は小説と同様に、いや生涯を通じてはそれ以上に魅力的な人だった。漱石が会った当時、二度離婚して裕福な実家に戻っていた快活な若い女性は数年後、家が没落して東京に出る。そして縁あって、日本に留学していた中国の若い革命家たちの活動の手助けをした。男が横暴だった時代に負けずに強く生きたが、自らは何も書き残さなかった女性の生涯を、著者は想像を膨らせ描き出した。実際の出来事を推理しての草枕の読み解きが見事。

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人物・団体紹介

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安住恭子

宮城県生まれ。宮城教育大学卒業。読売新聞記者を経て、演劇評論を中心に執筆活動。演劇の脚本・演出のほか、プロデュースも多数行なう。著書に、『『草枕』の那美と辛亥革命』(第25回和辻哲郎文化賞受賞)など。名古屋市芸術奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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