明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話 文春文庫

宇江佐真理

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167902728
ISBN 10 : 4167902729
フォーマット
出版社
発行年月
2015年01月
日本
追加情報
:
293p;16

内容詳細

昔はよかったと言ったところで、時間は前に進んでいくばかり。過去を振り返っても仕方がない。本作のタイトル通り、明日のことはわからないのである…。大人気シリーズが誕生して二十年。髪結いの伊三次と、その恋女房で深川芸者のお文。仲の良い夫婦をめぐる人びとの交情が、時空をこえて胸を震わせてくれます。

【著者紹介】
宇江佐真理 : 昭和24(1949)年北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学卒業。平成7(1995)年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、『余寒の雪』で中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぶち さん

    このシリーズの「文庫のためのあとがき」で宇江佐さんの病気のことを読んでしまうと、どうしてもそれが気になってしまい、作品の内容と結び付けてしまいます。「いずれこの身は朽ち果てる命と知っているが、それは明日でも明後日でもない。ずっと先のいつかだ」などの文に触れると、宇江佐さん自身の心情かと思ってしまい、とても切ない気持ちになります。でも、作品を読み終ればとホッとさせられます。宇江佐さんもあとがきに書かれています。「現実の世界は苦渋に満ちている。せめて物語世界だけでも読者に夢を見させてあげたい」と。

  • 優希 さん

    それぞれの道が見えるようでした。過去を振り返り、嘆いていても時間は前に進むしかないことを感じます。未来はわからないのだからただ歩むしかない。仲睦まじい伊三次とお文の夫婦、彼等をめぐる人々の交情に心が震えました。切なくてあたたかくて、こころにじんわりきます。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    題名が『明日のことは知らず』ということで、宇江佐さんの体調のことが気になった。しかし、あとがきを読むと今のところ安定していらっしゃる由、ほっとしました。ご病気にもかかわらず精力的に仕事をしていらっしゃるお姿を心から尊敬しております。私がもしそのような境遇にあれば・・・と考えたとき、なかなか宇江佐さんのようには出来ますまい。お手本とさせていただきます。

  • ふじさん さん

    「あやめ供養」の町医者の桂庵の母親の美佐の死、「赤い花」の伊三次の弟子の九兵衛と魚佐の娘のおてんの恋話、「明日のことは知らず」の松前藩の跡目騒動、「やぶ柑子」の浪人の海野隼之助の波瀾の人生、「赤のまんまに魚そえて」の庄助とあさの運命等、過去を振り返っても仕方がないし、明日のことは誰にも分らない。髪結いの伊三次と恋女房のお文、いつもながら彼らを取り巻く人々の日々の暮らしや出来事が読者の心を揺さぶる。龍之進の妻のきいの流産、奉公に出た茜の苦労、伊与太の成長、九兵衛の恋等、話題は尽きることがない。

  • じいじ さん

    大好きな「髪結い伊三次」シリーズにハズレはありません。とりわけ今作は、町の人たちの優しさ温かさ―「人情味」を力いっぱい味わいました。伊三次・お文一家の様子が濃やかに描かれています。娘お吉も11歳に…。父と娘の関係も微妙な年ごろになってきましたが‥、私は気持ちが和む二人の対話場面が大好きです。「あたし、芸事は好きじゃないから、髪結いになりたい…」と父親を泣かせます。ある日、「湯屋へ行くか?」と声をかけると「あたし男湯は、もう恥ずかしいから…」と振られてしまいます…。やっぱり宇江佐作品にハズレはありません。

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人物・団体紹介

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宇江佐真理

1949年函館生まれ。函館大谷女子短期大学(現・函館大谷短期大学)卒業。’95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。’15年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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