うめ婆行状記 朝日文庫

宇江佐真理

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022648594
ISBN 10 : 4022648597
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
追加情報
:
328p;15

内容詳細

北町奉行同心の夫を亡くしたうめは、堅苦しい武家の生活から抜け出して独り暮らしを始める。気ままな独身生活を楽しもうと考えていた矢先、甥っ子の隠し子騒動に巻き込まれ、ひと肌脱ぐことを決意決意するが…。遺作にして最後の長篇時代小説。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • じいじ さん

     奥様、お母さま方も一度は思ったことが…。子育ても一段落してホッと一息。「独りで自由に暮らせたら…」と。今作は、良妻賢母の主人公うめが、武家の嫁として独り暮らしを始める話です。時にうめ48歳。夫の臨終でも(心で泣いて)涙を見せない気丈なうめ。そんな生き生きしたうめだが、或る時、夫のやさしい思い遣りの一端を知り夫を見直します。6年も子供ができなかったうめに対する親戚家族の風当たりから守っていてくれていたこと…を。孫たちからも慕われるうめ婆。人情に厚く、心が通った優しいうめ婆の奮闘記はサイコーです。

  • ふじさん さん

    遺作にして最後の長編。夫の死をきっかっけに自由を求めて家を出て市井の暮らしをすることになったうめ婆の奮闘記。甥の鉄平の結婚の話や梅干し付けの話がいい。癌を患って闘病生活をする中で書かれた最後の作品、うめ婆の一言一言が作家のメッセージとして強く心に残った。人の真の幸せとは何だろう?今更ながら考えされられた。何度も読んでうめ婆の生き方と語る言葉に生きる力を貰いたい。

  • 優希 さん

    面白かったです。4人の子を結婚させ、夫が亡くなったことで一人暮らしを始めるうめさん。日常の様々なことがつまらないようで実は喜びなのだと気付かされました。江戸人情の暮らしやうめさんの考え方が身に染みます。一言一言が現在に向けたメッセージなのかもしれません。

  • kei302 さん

    宇江佐さんの未完の遺作。生きているうちは楽しく、死も悪いものではないと思う。でも、310ページの《未完》の字を見つけたときは悲しかったし寂しかった。本のタイトルの“行状”記。何となく宇江佐さんらしい、しかつめらしさとユーモアと諧謔精神を感じる。

  • ゴルフ72 さん

    「おうめさん体調が回復してよかったですね。おうめさんが気にかけてきた人たちもそれぞれうまく行きそうで嬉しいでしょう」「鉄平さんとおひでさんが結ばれてよかったですね」「こまっしゃくれた鉄蔵の絵本の感想がやたら面白い(笑)」などと・・・宇江佐さんの作品に感謝し、まだ読んでいない作品を手に取りたいと思いました。

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人物・団体紹介

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宇江佐真理

1949年函館生まれ。函館大谷女子短期大学(現・函館大谷短期大学)卒業。’95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。’15年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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