幻夏 角川文庫

太田愛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041059357
ISBN 10 : 4041059356
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
追加情報
:
496p;15

内容詳細

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。23年後、刑事となった相馬は、少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。相馬の胸に消えた親友の言葉が蘇る。「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」あの夏、本当は何が起こっていたのか。今、何が起ころうとしているのか。人が犯した罪は、正しく裁かれ、正しく償われるのか?司法の信を問う傑作ミステリ。日本推理作家協会賞候補作。

【著者紹介】
太田愛 : 香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者クリミナル』(上・下)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ろくせい@やまもとかねよし さん

    「犯罪者」の続編。前作の事件から数年後を舞台に、23年前の未解決事件、殺人の冤罪事件、不信な事故死を絡めた偏向する権力を暴く物語。巧みな仕掛けは詳細におよび、それらが明らかとされる絶妙なタイミングで、非常に見事なサスペンス。太田さんの才能に感服である。主題は、社会正義の危うさ。それを確信的に描く。社会を形づける規則。規則は多数が共感し共有することが原則だが、その効力範囲を確保するため同時に罰も設定する。そのため権力化した規則は、扱う人間で社会は大きく変化するだけなく、操作される。この危うさや不条理を表現。

  • ミカママ さん

    テーマは「冤罪」そして「少年たちの夏の日」。さすが人気ドラマの脚本家さん、その設定や読ませるスピードは文句なし、なのだが。多岐に渡る登場人物に読みにくさを覚え、ミステリー解きの部分でもクロスしすぎの人物相関図、無理を感じさせる犯行場面など。わたし自身、知り合いに判事も元検事もいて、彼らの落ち着いた眼差しや物腰を思い出してしまって、こういう作品に入り込む邪魔をするのだ。いろいろ書いてしまったが、人気なのはよくわかる作品。三部作らしいが、これ単独でもじゅうぶんに楽しめる。

  • MF さん

    『天上の葦』の文庫化を待ちつつ再読。文庫化された2作のうち第1作『犯罪者』との最大の違いは今作のカバーデザインが単行本と同じであること。確かにこのデザインのハマり具合の高さは単行本の時から支持する声が多く、読書メーターでも文庫もこのデザインにしてほしいという意見を多々目にしたものだった。『天上の葦』のデザインは文庫でも踏襲されるだろうか。

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    太田愛さん、あなたが気になって眠れません❕ 目隠しをされてフジヤマかスチールドラゴン(共にジェットコースター)に乗せられたような疾風迅雷・予測不能のストーリー展開、どうか平穏にと願う甘っちょろい読者を嘲笑うような悲憤慷慨の結末 久し振りに寝不足の朝です❕(笑) それにしても考えさせられるテーマですね「冤罪」は…

  • ゆのん さん

    今回メインに描かれているのは相馬。23年前、まだ子供だった頃の一夏の忘れられない思い出から冤罪、連続殺人、少女誘拐へと物語は進んでゆく。冤罪を題材にした本は何冊か読んでいるがこの作品ほど悲しいものは無かった気がする。まだ携帯もTVゲームも無かった時代。夏休みには暗くなるまで外で走り回っていた時代。大人でも抱え切れないであろう出来事を小さな心に秘め母親と弟を守る為奔走する6年生の少年。子供時代のノスタルジックな描写が素晴らしくそれゆえに悲しさも大きく感じた。物語の中に入り助けたい気持ちで一杯になる。

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