愛と苦悩の手紙 角川文庫 改訂版

太宰治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041099094
ISBN 10 : 4041099099
フォーマット
出版社
発行年月
1998年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,333,5p

商品説明

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読書メーターレビュー

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  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    本当に純粋で正直な人だったんだと思う。人に頼みごとをする、金を無心するときの言葉がこんなにだらしなくてだめだめだとは。自分の弱さと甘えを臆面なく出している。きっと女性もこんな言葉で口説いていたんだろうな。なんども心中を図り、家庭を壊し、知人を裏切った太宰の心の内、職業作家として生計をたてることへの苦悩の一端がうかがえる。こんな弱くてナイーブな太宰治が生んだ小説が好きだ。

  • ヒロミ さん

    600通以上の太宰の書簡を亀井勝一郎が編纂した本書。何というか、手紙の相手が男だろうが女だろうが(女性あての手紙は美知子夫人あて以外収録されていませんが…)全身全霊をかけて「掻き口説く」かのような文章が印象的だった。太宰って寂しがり屋な人だったのかなあとも思う。しかし檀さんへの手紙が一通もないのが気になる。あんなに悪友だったのに。山岸さん宛にはいっぱいあるのに。檀さんのご家族から許可が下りなかったのだろうか。書簡集にして波乱に富んだ生涯を送ったひとりの作家の人生クロニクルのような一冊。

  • アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯 さん

    太宰は短編をいくつか読んだだけで長編は読んでいないし、代表作といわれている作品をほぼ読んでいないので、勝手なイメージだけなのだが、太宰治は、もっと虚無的でニヒルなダメ人間なのではないかと思っていた。この書簡集を読むと真っすぐで純粋なところや、文学や仕事に関して熱いところ、戦後の手のひら返しのような世間の風潮に思うところなど、以外な一面を見た思い。相手に自分の弱さを見せて頼み事をする時などのダメだけれど放っておけなくなるような、つい甘えさせてしまいたくなるような手紙はイメージ通りだった。

  • 冬見 さん

    「やさしい人の表情は、いつも含羞であります。私は含羞で、われとわが身を食っています。酒でも飲まなきゃ、ものも言えません。そんなところに「文化」の本質があると私は思います。「文化」が、もしそれだとしたら、それは弱くて、まけるものです、それでよいと思います。私は自身を「滅亡の民」だと思っています。まけてほろびて、そのつぶやきが、私たちの文学じゃないのかしらん。」この人は死んでしまうのだと知りながら読む手紙。いつ死んでしまってもおかしくない人だと思った。同時に、いつまでも生きていたっておかしくない人だと思った。

  • nobody さん

    堤重久は『正義と微笑』の元となった日記を書いた俳優堤康久の兄であり太宰の愛弟子であったが、彼への書簡に最も太宰の真情が吐露されていると思う。疎開後京都に住みたかったのも彼がいたからだろう。誰にでもこの人にだけは全ての本音が吐けるという存在が思い当たろう。「実はね、いろいろ、あぶねえんだよ。安心してそれを言える相手は、だれもないんだよ。みんな、イヤシクていけねえ」。東京に彼がいたらあるいは太宰の命運も違っていたか。6年間太宰と同棲し心中を図った小山初代は満州に渡り、7年後青島にて死す。彼女にとって太宰とは。

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太宰治

太宰 治(だざい おさむ) 1909年(明治42年)6月19日 - 1948年(昭和23年)6月13日

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