北天に楽土あり 最上義光伝 徳間時代小説文庫

天野純希

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198942731
ISBN 10 : 4198942730
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
592p;15

内容詳細

戦国の世を駆け抜けた武将・最上義光の苛烈な生涯を歴史小説界の麒麟児が活写する!

【著者紹介】
天野純希 : 1979年生まれ。愛知県名古屋市出身。愛知大学文学部史学科卒業後、2007年に「桃山ビート・トライブ」で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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こちらの小説の主人公である最上義光は伊達...

投稿日:2021/04/11 (日)

こちらの小説の主人公である最上義光は伊達政宗の叔父にあたるが甥である伊達政宗との抗争が絶えなかったため、伊達政宗を中心に描かれる小説などでは常にヒールとなってしまう損な役回りであるが、著者は主人公を定番の伊達政宗ではなく、あえてヒール最上義光に設定している点がユニークと云える。 読み進むとわかるが上杉、伊達といった強豪に挟まれ生き残るために国主として謀略の限りを尽くさなくてはならないのは当然のことで、現代社会で「生き抜く」ためには非常に参考となる現実的な生き方のエッセンスが満載である。 ストーリー展開が歴史教科書的でやや物足りないと感じるところもあつた点が残念なところだが最上義光を主人公にした歴史小説がほとんどないことから最上義光という人物をまず知るには最適な一冊と云える。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    『さむらい道』を読んでから、さほど間もないので、色々と比較出来て楽しめた。向こうでは頁を割いて描き込んでいた事柄が、こちらでは、ずいぶんアッサリだったりする。特に、一部の家臣の登場頻度に大きな隔たりがあり、家中の印象がかなり違う。文章は圧倒的にとっつきやすい。著者の他作品以上に、マイナーな武将をピックアップしているので、長さの割には華がない物語になっている。最上義光の人物像自体も、好印象だがアクが足りないと私は感じた。やってる事はなかなかなので、もう少し悪人の一面も色濃い方がインパクト出たかもしれない。

  • けやき さん

    天野純希さんによる最上義光。戦国時代の奥羽の様相がよく分かった。伊達政宗や直江兼続の義光との関わりも面白かった。しかし、駒や義と女は強いね。駒の最期は悲劇でしかなかったけどね…

  • てつ さん

    ずっと知りたいと思っていた最上義光の生涯。地味に見えるがかなりえげつなくもある。信濃真田に限らずこの時代の家族は悲惨な運命なのだと再認識。天野氏の文章は読みやすい。感情移入しやすい。今村さんなどとあわせて勝手に時代小説に新風を巻き起こしてくれている。新作が楽しみです。

  • 如水 さん

    『驍将』『謀将』『羽州の狐』『鮭野郎』と様々な呼び名が有りますが、実は詳しく知りませんでした。家督争いを起こし羽州探題を継承・・・と思ってたら大きな間違い。父親の時代は八方塞がり状態のほぼ国人化状態から1代で羽州ほぼ全域(今の山形県全域に近い)を統治、伊達家とほぼ変わらない56万石迄膨らました英雄です。他大名と違うのは統治内は超善政=国替が無い=強兵。その集大成が長谷堂城の戦いだったのかと。従来のイメージとは違う非常に人間味溢れた義光を重厚に(約600P)熱く描かれてます。一代英雄記を是非堪能して下さい。

  • 白きゅU さん

    恥ずかしながら、名前を聞いたことがある位程度しか知らない戦国武将の一生を描いた、傑作歴史小説!最上側から見ると、伊達政宗がとてもイヤな奴にしか思えなくなってきます!歴史とは、もっと俯瞰的に見ることが必要なのかなぁっと改めて思いました♪この小説を読んで、もっと戦国時代を知りたくなった、オススメの歴史小説です♪★★★★★

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人物・団体紹介

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天野純希

1979年名古屋市生まれ。愛知大学文学部卒業。2007年『桃山ビート・トライブ』で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞を、19年『雑賀のいくさ姫』で第8回日本歴史時代作家協会賞作品賞を、23年『猛き朝日』で第11回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書

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