日本語で一番大事なもの 中公文庫

大野晋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122063341
ISBN 10 : 4122063345
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
445p;16

内容詳細

『万葉集』から『サラダ記念日』まで。言語学者と小説家の双璧が、文学史上の名作を俎上に載せ、それぞれの専門から存分に語り合う。日本人の場所感覚から、「てにをは」の重要性に至るまで、徹底的に追究し、日本語の本質を探る知的興奮に満ちた対談集。

目次 : 鴨子と鳧子のことから話ははじまる/ 感動詞アイウエオ/ 蚊帳を調べてみよう/ 「ぞける」の底にあるもの/ 「か」と「や」と「なむ」/ 已然形とは何か/ 「こそ」の移り変り/ 主格の助詞はなかった/ 鱧の味を分析する/ 岸に寄る波よるさへや/ 場所感覚の強い日本人/ 現象の中に通則を見る/ 古代の助詞と接頭辞の「い」/ 愛着と執着の「を」/ 「ず」の活用はzとn/ 『万葉集』の「らむ」から俳諧の「らん」まで/ 「ぞ」が「が」になるまで

【著者紹介】
大野晋 : 1919年、東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。専攻は国語学。恩師橋本進吉博士の上代特殊仮名遣の研究を発展させた「上代仮名遣の研究」がある。学習院大学名誉教授。2008年、死去

丸谷才一 : 1925年、山形県鶴岡市生まれ。東京大学文学部英文科卒業。小説、評論、翻訳、エッセイと幅広い文筆活動を展開。2012年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Haruka Fukuhara さん

    贅沢すぎる対談。高校古文の授業で聞いたような説明もあったけど、元を辿るとこの本が元ネタなのかもしれないと思うとちょっと感慨深い。昭和62年初出、1990年文庫版。>大野晋・丸谷才一両氏による対談形式の日本語論『日本語で一番大事なもの』は、「てにをは」の重要性と面白さを徹底して追求した本で、かつてこのような機智と説得性に富んだ文法の書が書かれたことは一度もなかったと言っていい。(解説:大岡信 より抜粋)

  • りやう さん

    非常に細かい日本語の話。内容のほとんどは日本語の助詞について。助動詞もちょっと。係助詞「ぞ」→格助詞「が」への転換なんかはわかりやすかった。あと助動詞の寿命の話も良かった。一方「は」とか「も」とか、あとは副助詞の類の話は難解だった。それから高校で国語を教えている身として、橋本文法(いわゆる学校文法)の欠点を感じることがあるが、活用形の命名についての大野晋の見解は首肯される。各活用形名がその性格を表しているかというと若干の乖離があり、第1活用形第2活用形でいいじゃないかという部分に同意。

  • 猿田康二 さん

    我が国を代表する日本語学者の大野晋氏と古語も含めた稀代の日本語の使い手である丸谷才一氏が日本語の成り立ちと「てにをは」について語り尽くした対談集。助詞の「は」と「が」の成り立ちとその違いについて論じている事を代表に、どちらかというと世間が敬遠しがちの日本語文法をその成り立ちから使用例である数々の有名な歌を引用してまるで推理小説を綴るかのごとく二人で謎を解き明かしていく構成で読者を飽きさせない。そして最後の章で俵万智の短歌を紹介し古代から現代をつなぐ手法に脱帽。お二人の知識のぶつかり合いが結実した珠玉の書。

  • 原玉幸子 さん

    引用される短歌や俳句の趣が解らない私にも面白く、又為になる本です。推量の「なむ」と、完了の「ぬ」の未然形に「む」が付く事例との混同や、古代用法と接頭語の「い」の違い、そして、已然形、助詞、係助詞の其々の解説は、本書の様に教養の或る好々爺に語らせる方が受験勉強的なアプローチより身に付く気がします(私は小西甚一『古文の読解』を途中で断念)。一読したぐらいでは古文の教養は装備出来ませんが、「古代より情感が複雑化している(はずの)現代の方が、表現が平たくなっている」との皮肉は、頭に残ります。(◎2017年・春)

  • はちめ さん

    読みこなせた訳ではないが、日本語で一番大事なものについては感じることができた。

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大野晋

1919年、東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。専攻は国語学。恩師橋本進吉博士の上代特殊仮名遣の研究を発展させた「上代仮名遣の研究」がある。学習院大学名誉教授。2008年、死去

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